2012/11/24

スベらない株式投資



title:スベらない株式投資
authorkuma
publish:かんき出版

トレンドに乗る
新高値銘柄を見る
移動平均線でトレンドを見る

実践的な株式の本
ただ、2007年出版という5年前の情報だから
どこまで正しいかは自分でやってみるしかない

難しい言葉などは使わずに説明があるので初心者にとっては安心

日経新聞をたっぷりととっているので
気になる銘柄や新高値などを研究していこうと思う



日経平均が続落しているときであっても、どんなに相場環境が悪いときも、新高値銘柄はあります。まずは、新高値銘柄がマーケット全体でいくつあったかを確認するところからはじめましょう。特定の銘柄だけを見るんじゃなくて、新高値を更新した銘柄をとにかく見ることです。そして、次に業種を意識して、その次に、個別銘柄の新高値をチェックします。そこで、日本を代表するような会社が新高値をつけていれば、それは景気がよいということです。(p.27)

新高値銘柄を見る目的のひとつは、マーケット全体のトレンドを確かめることにあります。(p.28)

新高値銘柄の情報を毎日見ていると、日経平均株価の暴落率を追っているだけではつかめない相場の方向性、つまりトレンドが実感できるようになります。(p.28)

もちろん、実際に投資する際には株価の逸もチェックする必要があります。月足などを確認し、過去10年以上の高値圏であれば見送るべきです。逆に過去10年以上の高値を更新し、会社の状況も激変していれば、会社が生まれ変わり、それを市場が評価したと考えられます。(p.29)

新聞では、新高値/新安値は、黒抜き/白抜きの数字でマークしてあるので、慣れてくると、どの業種にはトレンドが着ているかパッと直感的にわかるようになってきます。(p.30)

配当の存在は、成熟企業の証といっていいと思います。「成熟したオトナの企業」だからこそ、毎年安定した収益が出せて、安定した配当が出せる。株主や社会に対してきちんと責任を果たせるということです。(p.56)

何%ぐらいの配当をしていれば「配当がいい」と言えるのか。僕の場合は、業種にもよりますが、最悪半額下落することを想定して、「1%程度の利回り」を基準にしています。(p.57)

株は一円でも安く買えるよう「指値」で手に入れるようにしてください。マーケットでも勝ち残るには「人より安く株を買う」というところから始まります。(p.59)

できるだけ早い時期に「自分と相性のよい株」を見つける事。そこに絞りこんで投資をすること。こうすれば、少なくとも銘柄を選ぶ必要がなくなるわけです。つまり、タイミングのみに集中できるようになります。株価の動きは、銘柄ごとに個性があります。(p.64)

銘柄が決まると、買いたくて買いたくてたまらなくなる。しかし、そこをぐっと我慢して、一度にまとめ買いをしないことが、スベらない投資家への第一歩。時期をずらして買うようにしてください。また、日経平均が大きく下げて市場が悲観的になっているときに買い出動する、暴落率が80以下のときのみエントリーする、といった買いにしてください。(p.)72

売買対象は35銘柄程度に分散できるのが理想です。もちろん、業種などを分けて選定することも、リスクを減らす重要なポイントです。(p.74)

持ち合い相場で、方向性が見えない場合、平均単価を下げるためのナンピン買いは、「3度まで」を限度としましょう。(p.79)

買った銘柄が下がったときに、まずやるべきことは、その銘柄固有のチャートを再度見直すことです。テクニカルチャートを参考にしつつ、持ち合いならば、残り2回の注文で安値を拾っていきましょう。逆に、新安値や、直近安値など割れてはいけない価格を割れたときには、いよいよ見切りのロスカットです。(p.80)

株式投資をしていると、どんな上手な人でも半分の銘柄は損失になるんです。だからこそ、タイミングとポジションコントロールが大きな意味を持ってくる。(p.87)

「どうせ負けるなら、速く売ってラクになろう」は初心者。「同じ負けるなら、できるだけ上手に負けよう」が上級者。(p.87)

タイミングは高値からの下落を見て判断する。(p.90) もう少し詳しく抜き出す!!

当然、2回目以降の売りは、1回目より高い指値を出しておく。様子を見ながら、高値をジワジワと迫っていく感じです。(p.92)

人に例えるとしたら、今、リアルタイムで動かしている手持ちの銘柄は「営業マン」、塩漬け株は「市場調査員」。両者は役割分担が違う。営業マンは目先で利益を生んでくれないと困るけれど、市場調査員は、日々のマーケットを観察するために存在すると考える。だから、塩漬け株を無視しないで、毎日話をしてやるんです。現実から目をそらさず、失敗中の銘柄の値動きを直視するわけです。すると、相場を勉強する教材として活用できるようになる。(p.95)

継続的に業績に悪影響を与えるニュース、本業の低迷による業績の下方修正などは絶対にダメです。でも、短期間で解決される一時的な不祥事、事故であれば「買い」のことが多い。思い切って、安いところを狙ってみましょう。下げトレンドの最中は近づかないほうが無難ですが、横ばいか上げトレンドにある銘柄で悪材料が出たときはチャンスです。一時的な事故やトラブルみたいなことがあれば、むしろ買いにいく。ただ、ニュースが出た後は、大急ぎで買わないこと。僕は、ネガティブニュースが出たら初回報道の3日後に買う事が多いです。だいたい、事故のニュースは3日経つと落ち着くんですよ(p.101)

“株式市場で得た利益をそのまま株式投資だけで回す”というのは、実は非常にリスクがあります。(p.110)

お金が少なくなった株式市場でじっとトレンドがくるのを待っていてもダメです。水位の低くなったプールで泳ぐ事はできないんです。(p.112)

比較的長めの上昇てトレンドが目先ピークをつけているかどうかは、13週線、26週線を見れば、おおよそ判断がつきます。きれいに上昇していた13週移動平均線、26週移動平均線がゆるやかになってきたら、相場が調整に向かっていると考えるべきです。大きな上昇トレンドで儲けたら、そのお金を持って5ヶ月とか半年ぐらい売買を休む。(p.112)

休むのはいいですが、完全に株から離れてしまっては相場観が鈍ってしまいます。こういう時期は、利益の一部を長期投資できそうな銘柄や海外の投資信託に振り替えて、値動きをゆったりと観察してください。(p.113)

ファンダメンタルの問題点は、個別銘柄に点数をうけて、「これはお宝」「これはくず」みたいに優劣をつけてしまうことです。一度その価値観に引きずられると、視野が狭まって、儲けのチャンスを逃します。(p.119)

株で儲けることの本質は、「銘柄を選ぶ」ことじゃないんです。上下に動く株価のリズムをつかみ、タイミングさえとれれば、どんな銘柄でも利益は出せる。だから企業分析をするより、タイミングをとる事にエネルギーを注ぐべきなんです。(p.119)

チャートには様々な種類がありますが、代表例が、4本値を集約したローソク足と移動平均線です。この2つには、市場に散開している人の集団心理が驚く程ストレートに反映されています。(p.120)

チャート解説は、必ず株価と移動平均線の位置関係と乖離率の話が出てきます。僕は、通常時は乖離率より、移動平均線の「向き」のほうがはるかに大事だと思います。なぜかというと、株価は、その移動平均線の向いている方向に変化することが多いからです。(p.124) ※今の移動平均線の向きに矢印を書く。移動平均線が下へ向いている銘柄は。株価が下がる。

数ヶ月から年単位の中長期的トレードの場合、13週移動平均線と26週移動平均線でトレンドを確認しましょう。慣れてくると、中長期的な相場観と大きなトレンドの両方が、見た瞬間につかめるようになります。移動平均線の向きに注目しましょう。それによって、その企業の株価のトレンド、進む方向が■的にぱっと判断できるようになります。(p.126)

判断の方法
13週線と26週線がどちらも上向きのときは、上昇トレンド
下向きのときは下降トレンド(
(p.127)

ゴールデンクロス(GC)とデッドクロス(DC)を繰り返している場合は、持ち合いです。両線が、同じ向きを向き始め、かつ継続して株価が新高値へ進み始めたら大相場の初動の可能性もあります。(p.127)

ゴールデンクロスの正しい見方
1、 ゴールデンクロス時点で株価が上方に乖離していないか?
2、 もみ合いになっていないか?
(p.129)

移動平均線は、買った株を手住まうタイミングをはかったり、戻り売りとリバウンドを知る目安にもなります。買い場をつかむコツは、13週移動平均線が下落から水平になる段階から観察しておくこと。利入れのコツは、13週移動平均線が上昇から平均になりそうなタイミングを見逃さないことです。平らになってきたら、またはなりそうな段階で、分割利入れなどを実施すべきでしょう。他には、26週移動平均線も合わせて確認してください。26週移動平均線は、より強力なトレンドを示しています。26週移動平均線が緩やかな右肩上がりで、それに絡むように13週移動平均線が動いていれば、過熱感もなく長期上昇銘柄の可能性が高く、数ヶ月、年単位で数倍になるような投資を狙える可能性があります。また、13週移動平均線と26週移動平均線は、短期間の平均線ではないので、非常に強力な抵抗線であるkとおも覚えておくと便利です。(p.131)

週末しか銘柄分析の時間がとれないとレーダーのみなさんは、世の中の景気動向を確認しながら、この移動平均線の動きを探す事に注力してください。まずは、週足でトレンドを判定し、必ず月足で株価の位置を確認します。そして、日足で売買のタイミングをはかるという手順を心がけるようにしてください。(p.133)

5日移動平均線。株価が5日移動平均線の下に入っているうちは、目先、下げる可能性が高いので買いは控えるべきです。5日移動平均線の上に陽線が丸々出て初めて、「目先、底を打ったな」と判断するわけです。(p.135)

大切なことは、短期の移動平均線による投資は、短期で実施すること。ポジションを持つときに、利入れやロスカットなどのポイントを移動平均線などでチェックして、メモを取るべきです。(p.136)

「株価の動きは、移動平均線に自然と吸い込まれていく」という見方が大切です。(=株かに移動平均線が追いついていく)。僕は、「株価と移動平均線がゴムひもでつながっている」という、イメージを想像して、このルールを感覚的に身につけました。(p.139)

ゴムひも収縮力は、期間の長い移動平均線になるほど強くなります。その強いゴムを引き延ばすような動きが継続した場合、その株価の動きは相当強いということです。強いトレンドが生じた可能性があります。(p.140)

ファンダメンタル分析を否定しましたが、それは、個人では手が回らないという意味であり、手間がかかることは他の誰かに実施してもらい、彼らが資金をいれてきた挽回でその動きに相乗りするのが一般の投資家には現実的、という意味です。(p.142)

移動平均線のチェックポイント
短期、長期でゴムの強さが違う。
ゴムが伸び縮みするリズムを見る
移動平均線の向きを見る
チャートに描かれていない未来(右側)を想像し、一歩先読みをする。そのために×日移動平均線があれば、×日前の株価をチェックする。
×日移動平均線は、過去×日間の平均価格であることを意識する
株価が移動平均線の上にあるのか、下にあるのかを意識する。(株式所有者が平均して儲かっているのか損しているのかを考える)
これら全体の背景にある資金の動きを想像する
資金の動きを意識できるようになれば、あわせて出来高の意味を考える
出来高を伴った上昇は大きなキャッシュイン、逆ならキャッシュアウトになる。
(p.143)

「大きなトレンド」が生まれるのは、年に1回あるかないか。これを使うコツは、まず株式市場に流れ込んでいる「大口の資金」を意識することです。投資信託、私募ファンド、401k、外国人投資家など、さまざまな機関投資家が存在します。億単位のお金を動かす投資行動が、株価のうねりの原動力のかなりの部分を占めていると考えるべきです。(p.156)

日経平均株価やTOPIXが下がっているときは、日本株マーケットの人気が落ちて、入ってくるお金が減っているんだと意識することです。(p.156)

今、マーケットにお金がインなのか、イーブンなのか、アウトなのか。結局、トレンドはそれによって左右されます。東証の値上がり値下がり銘柄数や陰陽銘柄数を見る。新高値・新安値の数をざっと把握する。長期の移動平均線の向きを確認する。そうやって、相場の大きな流れ。資金の流れを読むコトではじめて、個別銘柄の研究がいきてくるんです。(p.157)

普通預金、定期預金、外貨定期、投資信託、国債、外債、FXなどの口座残高が、それぞれ今いくらあって、減っているのか、増えているのか、日々ざっと見るだけでも、マネーマネジメントの視野が広がり、投資の腕は上がっていきます。(p.164)

マーケット参加者には「売り」「買い」「待つ」という3つの選択肢が常にあるんだという意識を持っておいてください。常に自分以外に、どういうポジションを張っている人たちがいるか」というのを考えておくことは、株で負けないためには大事です。(p.170)

日本の信用取り引きの制度は、期間が半年というケースが一般的です。そのせいか、「6ヶ月で決済だ」という刷り込みがあって、その周期を意識して売買している人が多いんです。その傾向を知っておくと、信用売買の手口に巻き込まれにくくなります。(p.170)

出来高が増えるということは、新たに売りたい人、買いたい人が増えたということ。売りたい人が多くいても、買いたい人がいなければ、出来高の数字として反映されませんから、増えているに超したことはない。(p.184)

出来高の変化は、そのまま、キャッシュの流れを表しているんです。資金がたくさん入ってきている局面は、必ず出来高が増えますが、反対に減り始めたら、「この銘柄に投資妙味が薄くなってきたのかな」「お金が流出する前兆かな」と警戒したほうがいい。(p.185)

ローソク足が白いか、黒いかと、合わせて出来高を見るという事です。(p.185)


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