2012/08/08

競泳界のブランディングとは


オリンピック競泳を見ていて考えたこと
競技するだけがアスリートの仕事ではない!
ということ

競技として必要なことと競泳界を盛り上げることは違う
日本の競泳界を代表しているのなら通常のスポーツマンとは役割が違う

<競技として必要なこと>
・”勝ち”を狙うこと
・プロとしての美しさ、芸術さ
・フェアプレー精神

<業界代表として必要なこと>
・競技を人々に興味を持たせ、競技人口やファンを増やすことに貢献する


この競技人口を増やす、ファンを増やす役割としては
現在のスポーツ業界ってそこまで効力を発揮していない気がする
会社でいう「広報」「ブランディング」という部分

ロンドンオリンピックでいえば競技としては大成功
戦後初のメダル11個という快挙を成し遂げた
入江選手を先頭にキレイでほれぼれする泳法
たとえ好成績でなくてもメダリストを尊重する姿勢

ただ、業界代表としての功績はどうだろう
これはアスリート本人の問題ではなく、組織の問題
戦略が見えないため、結果的にバラバラなプロモーションが起きてると感じる
特にオリンピックって国を代表するのだから個人個人にスポットを当てる問題じゃない
試合前は北島康介選手、入江陵介選手に集中し
試合後はメダリストたち(特に鈴木聡子選手)にスポットあがってる

トビウオジャパンとしてサイトはある
YOUTUBEでビデオ・インタビューを流し、ブログを乗せる、、、
ただ、これだけだと、ブランディング、プロモーション要素は低い
個人個人にスポンサーがいて、その制約もあると思うんだけれど
そのスポンサーの枠を超えて各クラブの枠を超えての活動はできないのかな

競技を流す、インタビューを流す、意気込みを語る、、、、
こういったスタンダードではなくて
チームとしてこんな風に楽しんでいるっていうような親近感だったり
水泳っていう競技の知られざる真実、効果だったり
メディア向きの言葉ではなく、仲間うちで語らうようなマジな競技にかける熱い想い
そんなちょっと切り口を変えたフューチャーがあってもいいと思う

たとえば、アメリカのこんな楽しい風景

大ヒット曲の「call me maybe」をみんなでダンス
こんな意外性のあるオフショットでキュートな一面があると親しみが持てる


ライバルであるスポンサーが同じSPEEDの
Michael Phelps(マイケル・フェルプス)とRyan Lochte(ライアン・ロクテ)が無邪気に遊ぶ姿
実際にライバル同士が違う種目(!遊びだけど)で戦うユーモアのある一戦


その2人が真剣に語り合うインタビュー

インタビューって、会社の就活でもそうだけれど「良い事を言う」というのが定説
だけれどこの場合は率直に語り合ってる気がする
顔がまじめだし、インタビュアーに良い顔をする必要はない

メディアや競技からは想像できないような顔があって
それを見た一般市民が「自分と同じ!」とか「ここまで真剣なんだ!」とかを感じとって
関心をキャッチして、競技へと誘導する

古典的なマーケティング用語でいうAIDMA
Attention(注意を引く)、Intrest(関心を引く)、Desire(欲求を起こさせる)、
Memory(記憶)、Action(行動する)

アメリカのような従来とは違う注意や関心を引き方で
最初に庶民の心や関心をコチラに向けて
「実際競技を見てみたいな」「どんな風に泳ぐんだろう」って欲求を起こさせていく

そのあとに、通常の広報活動を繰り広げる
「大会の告知」「大会前の意気込みインタビュー」「選手プロフィール」「大会中継」「大会後メダリストインタビュー」などなど

広報活動よりも、まずは関心を向ける人の母数をあげることが先決!


それでも、こういったイメージアップ戦略や組織を知ってもらうための企業広告は
スポンサーありきなんだろうか
大きなスポンサーや広告会社が手がけないと、従来にはないユニーク広告はできないんだろうか
なぜなら、日本でいいなーと思うアスリートが出ているCMがコカコーラ社だから
(それ以外のCMは、アスリートの知名度を使ったスポンサー用CMだと思う)



アクエリアスのCM
それぞれ別競技をプロフェッショナルとした選手が、共演選手の競技に挑戦する

ミスをしてしまったときの「あっ、、、」っていう残念そうな顔
この顔ってインタビューでも、競技でも見せない、レアな顔だった
そして、心からスポーツを楽しんでいる笑顔にアクエリアスを飲んでいる爽快感
見事にアスリートの別顔を表現していると思う


(中国版した見つからなかった。。。)


こちらは、アスリートがオリンピック競技に挑戦したタイプ
これもまったく別分野だからミスや失敗するのがいいところ
アスリートも万能じゃないんだなって親近感がわく
そして、オリンピックってこんな競技があるんだ!ってオリンピックへの関心もわく




こういうCMやプロモーションを同一競技選手でやればいいと思う
まぁ、各選手がスポンサー契約をする際に
競泳界の企業広告に出ちゃダメっていう契約があったら、それは仕方ないけど

大企業じゃない、大手広告代理店じゃない、お金を出せない、というのは言い訳!

CMはテレビだけでなく、YOUTUBEでタダでながせる時代
FacebookやTwitterで瞬間的に情報を拡散させられる時代



「27人のリレー」
名言を残したオリンピック
この言葉通り、北島選手、入江選手だけに頼らず
競泳界が一丸となってブランディングをしてほしい

最初から遊んでるところやプライベートを出すのはハードルが高いなら
「勝ちを狙う」「芸術さ」「フェアプレー」
この3点をいつもと異なる表現方法をすればおもしろいんじゃないだろうか

競泳界がどんなブランディングをしていきたいのかは全く分からないけれど
私のメモ程度に書いてみたいと思う

いつものYOUTUBEを使うなら
参考にするのは情報番組ではなくて、ミュージックビデオ
ミュージシャンが音楽の歌詞やメロディの世界を映像で表現するように
選手や競泳界をストーリをつけて表現する

・選手目線の大会の一日(かるく泳ぎ流して、選手宣誓、レース、表彰)
・応援者目線の大会の一日(応援している姿)


ポスター撮影もいい
雑誌やテレビなどの既存メディアに頼るのではなく
大会告知だけなく、組織単体でも作るのは?
一般的に言う「企業広告」

水泳から得られる”何か”を表現する
美しいからだ?
スポーツマンシップ?
精神力?
強靭なからだ?
肌のきめ細かさ?
負けん気の強さ?

こういうのってアイデア勝負
ただ情報番組やバラエティにテレビ出演したり
メディアにプライベートを書き連ねたりされるよりも
ずっと健全な露出になる
SNSの時代をもっと上手く使ってブランドを高めてほしいな


 大会選手宣誓
 「宣誓!我々選手一同は、スポーツマン精神にのっとり、正々堂々と戦い抜く事を誓います」
セントラルスポーツ訓
 「セントラルスポーツ訓、明るく仲良く元気よく、みがけよ心、きたえよ身体、今日もみんなでがんばろおーー」

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