2012/01/22

book // 金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント



title:金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント

author:ロバート・キヨサキ+シャロン・レクター
publish:筑摩書房

金持ち父さんシリーズの第2弾
やっぱり、Eで終わりたくない!
4つのクワドラントが示す特徴が分かりやすく
そして右側へ移動するにはどんな勉強が必要かが書いてある

まず必要なのは 「数字」を読むこと
ファイナンシャル・リテラシー
そして、「数字」のストーリーが理解できること
ファイナンシャル・インテリジェンス

苦手意識があるのは意味が分からないからだと思う
難しい言葉で、難しい言い回しで、間接的な言い回しをする
きちんとかみくだいて、図や分かりやすい言葉で言えるように
または、そういった分かりやすく表現した本や雑誌を見て勉強する!


クワドラントによる本質的な違い
1、E 従業員・・・安定とか充実した福利厚生といった言葉を発する。彼らは不確実なことがきらいだ。確実に保証されてはじめて満足する。「私からはこれをあげる、その見返りとしてあなたは私にそれをくれると約束してほしい」彼らはそんな風に考える。こういう人は何かを確保することで恐怖心を和らげようとする。問題は仕事の内容ではなく、両者が契約に基づいた雇用関係にあることだ。お金のない状態を恐れる気持ちが出てくると、それに対する反応として安定・保証を求める。
2、S 自営業・・・お金に関する限り、彼らは非常に独立心が強い。お金に恐怖心が出てくると、保証を求めるのではなく状況をコントロールする力を自分の手に収め、自分自身でなんとかしようとする。Sクワドラントに属する人は徹底した完璧主義者であることが多い。彼らはとびっきりうまくやりたいと思っている。自分より上手くできる人はいないと思っているので、人には任せない。仕事をする際に一番大事なのは、お金ではない。誰にも依存しないでいること、自分の好きな方法でやる自由を確保できていること、その分野の専門家として尊敬されていること。お金よりもそういったことの方が大事だ。こういう人を雇うときは、どうしてほしいか最初に希望を告げ、あとは彼らのやりたいようにさせるのが一番いい。
3、B ビジネスオーナー・・・本物のBは、ESBI、4つのクワドラントの全てから優秀な人材を集め、自分の周りを固めておきたいと思う。Sタイプの人が「仕事」を持っているのに対して、Bタイプの人は「システム」を持ち、そのシステムを運営するために優秀な人材を雇っているところにある。
4、I 投資家
(p.3443)

リーダーシップの真髄とビジネスに必要な技術を両方学ぶようにといつも言っていた。リーダーシップとは、他人の力を最大限に引き出す能力だ。(p.38)

Bとして成功するには、次の2つが必要だ。
1、システムを持っている、あるいはシステムをコントロールする権限を持っている
2、他人の上に立ってリーダーシップをとる能力を持っていること(p.40)

われわれ(ウォーレン・バフェット)は集中型のポートフォリオによってリスクを下げることが可能だと信じている。そうすることによって投資家が一つのビジネスについてより深く考え、購入前よりもその経済的特質につ関して安心感を持てるようになるならば、リスクはしかるべくして下がる。(p.60)

私は客観的にものを見るために両方(先行きが明るい、市場が暴落する)の話に耳を傾ける。なぜなら、どちらの側にも聞くだけの価値のあることが含まれていると思うからだ。私は占い師の真似事をして未来を予想するのではなく、BIのクワドラントに必要な知識を常に蓄え、どんな状況にも対応できるように準備しておくこと。こうしておけば、経済がいつ、どう動こうと、お金を入ってくる。(p.61)

ファイナンシャル・インテリジェンスで肝心なのは、お金をいくら儲けるかではなく、どれだけのお金を自分のものにしておくことができるか、そのお金をどれくらい効果的に働かせることができるか、そして、それを何世代にわたって続けることができるかだ。(p.69)

金持ち父さんはお金の扱いも、仕事で関わる人間の扱いもうまかった。コストを低く押さえて利益を高く保ち、できるかぎり少ない数の人間を働かせてお金を生み出す責任があったからだ。(p.69)

個人の始めたビジネスの多くが、5年以内に失敗する理由は、経験と資金の不足によるものだと思う。5年生き延びたビジネスが次の5年を行き伸びることができないのは、資金不足のためでなく、エネルギー不足のためだ。ビジネスを立ち上げた人間が、長時間の厳しい労働にとうとう耐えられなくなるのだ。自分でビジネスを始めたSが、心身ともに消耗しきってしまうのはよくある。(p.75)

Bクワドラントで成功を収めれば、有能なイになるチャンスが増える。しっかりしたビジネス感覚が養われれば、よりよい投資家になれる。なぜなら、よいビジネスを見分ける力もつくからだ。真の投資家はしっかりしたビジネスシステムを持った、成功しているビジネスに投資する。(p.90)

Bクワドラントに移動するときによく覚えておいてほしいのは、あなたのゴールがビジネスシステムを所有し、あなたに代わってそのシステムを動かしてくれる人を雇うところにあるということだ。ビジネスシステムは、あなたをキャッシュフロー・クワドラントの左側から右側へ安全に渡してくれる橋経済的自由へとあなたを運んでくれる橋だと考えるといい。(p.92)

Cタイプ」の会社と、あとでお話する「Sタイプ」の会社のおもな違いは税法上のもので、前者は法人所得税が課せられるのに対して、後者は課せられない。(p.93)

Bクワドラントを目指していながら、その途中でSクワドラントに足止めされてしまう人も多い。そうなる一番の理由は、しっかりしたビジネスシステムを作らなかったために、自分がシステムにとって不可欠な部分になってしまうことだ。Bとして成功するためには、自分が何もしなくても機能するようなシステムを作らなくてはいけない。(p.97)

世間にはBIになる方法を他人にアドバイスするSが大勢いる。金持ち父さんはアドバイザーではなく、よき師だった。金持ち父さんが私に教えてくれたBになるための秘訣の一つはこうだ。「アドバイスを聞くときにはよく注意しなくてはいけない。先入観にとらわれず頭を柔軟にしておくことも大事だが、それと同時に、そのアドバイスがどのクワドラントから来ているかを常に注意しなければいけない。」(p.97)

いくらか貯金があるというのはたしかにいいことだ。6ヶ月から1年分の生活費にあたる現金をいつでも引き出せるようにしておくことをおすすめする。ただ、それ以上となったら、銀行に預けておくことよりももっと割がよくて安全な投資がたくさんある。(p.114)

先入観にとらわれることなく頭を柔軟にしておくこと。そして、ペテン師だけでなく臆病なすね者にも気をつけることだ。ことお金に関しては、臆病なすね者もペテン師と同じくらい危険だ。(p.118)

(長期的な投資家になるには)具体的にどうすればいいかと言うと、ちゃんと机に向かって計画を立てること、自分の消費癖を抑制すること、借金、負債を少なくすること、収入の範囲内で生活しながら収入を増やしていくこと、現実的な収益率を設定し、目標に達するまでに毎月いくら投資し、どれぐらいの期間それを続ければよいか見極めることなどだ。いまいった目標というのは、何歳までに仕事をしなくていい状態になりたいか、その後毎月必要となるお金はどれくらいかといったことだ。(p.120)

上級者向けの投資には手を出さず、堅実な株と投資信託に投資するのがいい。クローズエンド型(純資産額に基づいた価格での換金が保証されておらず、証券取引所や店頭市場で売買される)の投資信託をまだ買ったことのない人は、はやくその買い方をマスタ−しよう。株式市場を出し抜いて大儲けしようなどと考えてはいけない。(p.121)

まずゲームに参加すること。はじめは、自分のやっていることが正しいかどうかなど心配することはない。ともかく始めてみることだ。(p.121)

アメリカの平均的な金持ちはフォードのトーラスを運転し、会社を一つ持っていて、収入に見合った生活をしている。彼らは投資について勉強するか、誰かから情報を得る。そして、計画を立てて長期的な投資をする。投資に限って言えば、彼らは保守的で、派手なことや危険なこと、人目につくようなことはやらない。お金に関してバランスのよくとれた習慣を持っていて、そのおかげで彼らは長い時間こそかかったがお金と成功を手にした。(p.122)

レベル5の洗練された投資家が投機的な投資につぎ込むのは、持っている資本の20%以下だ。利率が25%から無限大の取引を自ら作り出すことができる。このレベルでは、市場に参加するよりも手を引きときの戦略の方が重要だ。(p.123124)

洗練された投資家は投資に関して独自の「原則」や「ルール」を持っていて、それをしっかり守る。彼らの投資の対象は不動産、割引手形、ビジネス、倒産、新株発行などだ。彼らにはきちんとした計画と具体的な目標がある。彼らは毎日勉強する。新聞や雑誌を読み、投資関係の情報誌を購読し、セミナーに出席する。また、自分の投資の管理に積極的に参加する。お金のことを理解していて、自分のためにお金を働かせる方法を知っている。(p.124)

会社の取締役があるように、このような人たちは自分の資産の運用を手伝ってくれる自家用の「取締役会」を持っている。そして、そのメンバーである専門家たちからアドバイスをもらって学ぶ。非公式のこの会のメンバーは、銀行員、会計士、弁護士、株式ブローカーなどだ。(p.125)

レベル5の投資家たちは自分のお金を使い、自分で投資を作り出すが、そうやって作り出された投資はたいてい投資家本人のためだけのものだ。一方レベル6の真の資本家は、他人の才能やお金を使って、自分たちだけでなく他人のためにも投資を作り出す。つまり、真の投資家は投資を生み出し、それを市場で売る。彼らにとってはお金を作るためにお金は必要ない。他人のお金や時間を使うやり方を知っているからだ。(p.126)

レベル6の資産家は100%から無限大の収益をあげることができる。それは、彼らがリスクへの対処法を心得ていて、お金を使わずにお金を作り出す方法を知っているからだ。彼らにそんなことができるのは、お金が実体のある「もの」ではなく、頭の中で作り出された「考え」にすぎないことを彼らが知っているからだ。(p.127)

本当に大切なことは目に見えない。取引、お金に関する取り決め、市場、マネージメント、リスク要因、キャッシュフロー、会社の組織、税制、そのほか投資のよしあしを左右する多くのことは実際には目に見えないが、それが一番大事なんだ。(p.132)

たいていの人(良くない例)は、投資をするとき95%は目を頼りにする。頭を頼りにして投資するのはほんの5%なだ。目に見えるもの、あるいはブローカーが教えてくれたことや会社の同僚からの耳より情報などをあてにして決定を下す。そして、多くの場合、理性ではなく感情に動かされて買ってしまう。(p.133)

(金持ち父さんと話した結果)アパートの価格は変わっていなかった。不動産がとる手数料も同じ。だが、価格は同じでも投資の条件は大きく変わっていた。ローンの利子や支払条件、支払期限などを再交渉した結果、今度は損をするのではなく月80ドルが私の手元に入るようになっていた。(p.134)

だれかが「そんなことあなたにできませんよ」と言った場合、その人の親指をのぞく4本の指はたしかに1本はあなたを指しているかもしれないが、残り3本はその人自身を指しているということだ。「そんなことあなたにできない」という言葉は必ずしも、「あたなにできない」ということを意味しない。むしろ、それを言っている当人ができないことを意味していることのが多い。(p.135)

アドバイスをする人の能力は、それを受ける人の能力以上にはならない。きみ自身の頭がよくなければ、アドバイスをする人もそれ以上のことは教えられない。きみがお金に関してしっかした教育を受けていれば、有能なアドバイザーはより高度なアドバイスを、きみに与えることができる。反対にきみがお金について無知ならば。安全な運用戦略しか教えられない。わざわざ時間をかけて投資家を教育しようなどというアドバイザーはいない。彼らの時間もまたお金なんだ。(p.137)

自分にファイナンシャル・リテラシーがなければ、それをすでに持っていると思える人の言葉を信じるしかない。こうしてたくさんの人が、自分の考えではなく、他人の意見に基づいてお金を運用している。これこそ危険だ。銀行の人が「持ち屋は資産だ」と言うとき、彼らはうそをついているわけではない。ただ、本当のことを全部話していないだけだ。あなたの持ち屋はたしかに資産だ。ただ、銀行の人はそれが「だれの」資産かを言わない。(p.140)

数字の本当の意味を理解するには、町の向こう側にある銀行の貸借対照表をのぞいてみなければいけない。両方の貸借対照表を比べれば、バランスもとれるし、筋道も立つ。これがBIのクワドラントにおける会計だ。(p.142)

お金が見えるように頭を訓練するために、言葉の本当の定義と数字のシステムを知らなければならない。(p.141)

金持ち父さんは利子を払う場合、ほんのわずかでも自分に有利に働くように、ねばり強く交渉した。「銀行の人が客に年利8%だと言う場合、本当にそうなのだろうか」と金持ち父さんは私にそう聞いた。数字を読む事のできる人間にとって、その答えは「ノー」だ。(p.144)

資本主義というゲームの基本は、「だれがだれに借金をしているか?」ということだ。ゲームを知って初めて優秀なプレーヤーになれる。「お金を借りている相手が多ければ多いほど、きみは貧乏になる。反対にお金を貸している相手が多ければ多いほど、きみは裕福になる。これがゲームの基本だ。(p.150)

もしきみがこのゲームを続けたいと思っているなら、ゲームのことを学び、ルールを知り、そこで使われている言葉を理解できるようになり、だれを相手にプレーしているかを見極めることが必要だ。そうしなければ、ゲームで遊ぶのではなく、ゲームに遊ばれてしまう。(p.152)

ゲームのやり方は、これからは、借金とリスクを負うときは必ず支払を受けるようにしなければならない。お金を作るのに必要なのは常識だ。(p.154)

儲けが出るのは買ったときで、売ったときではない。借金やリスクを背負って投資するときはいつも、買ったその日から採算が取れるものではならなかった。国の経済状態が悪くならとうが、よくなろうが関係ない。金持ち父さんはみかけだけの節税対策や、勘だけが頼りの値上がり予測をすることは決してなかった。(p.155)

お金のゲームで肝心なのは、他人が自分からお金を借りるようにすること。そして、自分が借金をするときは誰に借りる事になるか、慎重に考えることだ。私の耳にはいまも金持ち父さんの言葉が聞こえる。「借金とリスクを背負うときには、必ず支払を受けるようにしなくちゃいけない」(p.155)

「自分で返さなければいけない借金はできるだけ少額にするんだ。大きな借金をするときは、必ずだれかの他の人が代わりに払ってくれるようにすることだ。(p.155)

金持ち父さんはお金と借金のゲームを、自分や他人、すべての人の駒にしたゲームだと考えていた。(p.155)

人生を変えようと思ったら、まず意見を変えなくてはいけない。それができてはじめて事実が見えてくる。事実だと思えなかったら意見だと思ったほうがいい。数字が読めない人は金銭的なことに関しては目が見えないのと同じだ。だから、そういう人は他の人の意見に頼るしかない。こうやって意見が事実として通用してしまうと、信じられないような愚かなことが起こるんだ。(p.157)

Eはシステムのために働く
Sは本人がシステムとなって働く
Bはシステムを作り出したり、管理したりする
Iはシステムにお金を投資する
お金が必要だと思ったとき、Eは自動的に仕事を探し、Sは自分ひとりで何かをはじめる。そして、Bはシステムを作ったり、買ったりしてお金を作りだし、Iはより多くのお金を生む資産を探して投資する。(p.167)

(やせるために「必ずやせるダイエット」を求めて血眼になる)彼らは、どんな人間になるべきかではなく、何をすべきかばかりに目を向けています。でも、その人の考え方が変わらなければ、どんなダイエットも効き目がありません。(p.187)

プロの投資家たちがやっているのと同じことをやるだけでは、経済的な成功は得られません。負け犬の思考構造を持っている人は、どんな株、投資信託、不動産を買おうと負けるに決まっています。(p.187)

お金のこととなると、たいていの人はお金持ちと同じことを「しよう」、同じ者を「持とう」と必死になります。そして、金持ちが持つような大きな家や車を買い、金持ちの子どもが行く学校に自分の子どもを通わせたりします。その結果、せっせと仕事をし、借金をし続けることになります。でも、本当の金持ちはそんなことはしていません。(p.188)

キャッシュフロー・クワドラントの左側から右側に移るために大切なのは、「する」ことではなく、「なる」ことだ。どう考えているかが大事だ。つまり、本質的なところで「どんな人間か」が問題なのだ。(p.189)

「賢くやろう。リスクをコントロールする方法を学ぼう」と考えるのだ。(p.191)

人が理性ではなく感情に基づいて考えているかを見極める一つの方法は、「・・・という気がする」という言葉の使い方だ。(p.195)

矢印の右の言葉は感情に負けて臆病にならない人の言葉だ。
リスクを避ける→リスクへの対処の仕方を学ぶ
安全にやれ→賢くやれ
高すぎる→長期的に見てどんな価値があるか
友達がどう思うだろうか→私はどう思っているだろか
(p.207)

私の場合、こういった本(経済の過去、歴史)を読むことで、経済の周期的な上昇・下降、動向を読み取る力をつけることができた。(p.219)

収入をまず会社を通すようにしれば、政府に取られる前にそのほとんどを経費として使ってしまうことが可能になる。自分で会社を持っていれば、税法に違反しない範囲ならどんな規則を作ろうと、あなたの勝手だ。(従業員の子どもの保育費を会社が負担するように決めることもできる)これらの支出を控除可能な経費とするために必要な規則には絶対に従うことだ。(p.226)

自分の欲しいものをお金を払ってもらう。とは、例えば、買った土地の一部を売って、借金返済にあてることなどだ。(p.229)

Iのクワドラントで成功したいと思っている人は、市場の力と、それに影響を与える法律の変化につねに目を光らせている必要がある。(p.231)

市場の力と法律を理解することなしに金銭的な成功を収めることはできない。大きな富の移転は、法律や市場が変化したときに起こることが多い。だから、もしそのような変化を自分の不利にではなく、有利に働かせたいと思っているなら、変化に注意を払うことだ。(p.231)

右側での最大の関心ごとは、公平や安定ではなく、自由と、このゲームを愛する心だ。このゲームは誰に対しても公平になっているわけではない。それどころか、公平でないことこそがこのゲームの肝心なところなのだ。(p.236)

金持ち父さんがCタイプの会社を立ち上げ、次に不動産を買うように勧めた理由は、税金の制度が、そういう活動の仕方をする人に「ごほうび」を与えるような仕組みになっているからだ。キャッシュフロー・クワドラントの右側に財産を築き、税金の優遇措置を最大限に利用しろということになる。(p.242)

貧乏な家に生まれた人がどのようにして金持ちになったかの調査で、次のような3つの特性を持っていたことがわかった。
1、長期的な見通しとプランを持っている
2、あとになって報われることが肝心だと思っている
3、「複利の力」を自分に有利に利用する・・・長い間に積もり積もっていく
(p.250)

大きな夢を持ち、長期的な展望を持って考えること。そして、毎日の目標は控えめにしてヨチヨチ歩きをする。これが長期的な成功の秘訣であり、キャッシュフロー・クワドラントの左側から右側へ移動するための秘訣である。(p.253)

財務諸表から昨日、今日、明日が見える。
収入
支出・・・今日
資産・・・明日
負債・・・昨日
(p.255)

BやIのクワドラントで成功するには、ファイナンシャル・インテリジェンス、システムに関するインテリジェンス、そしてエモーショナル・インテリジェンスが必要だ。(p.259)

ラットレースから抜け出すための7つのステップ
1、自分のために働くことを考える
2、キャッシュフローを管理する
3、ほんとうに危険なのは何かを知る
4、どんな投資家になりたいかを決める
5、よき師を見つける
6、失望をバネにする
7、自分を信じる
(p.264)

誰からからお金を借りることは、その人のお金の従業員になることを意味する。つまり、30年ローンを組むのは、30年契約の従業員になるのと同じことだ。ただし、借金を返し終わって「退職」するときになっても、勤続記念の金時計はもらえない。(p.269)

いい負債は、だれかほかの人が代わりに返済してくれる負債で、悪い負債は自分の汗と結晶で返済しなくてはいけない負債だ。(p.269)

キャッシュフロー管理計画に着手する
1、まず自分に支払う。%を決め、外から入ってきた収入の一部を差し引き、投資用の貯蓄口座に預ける
2、個人的な負債を少なくする
a、 給料を全部使ってしまわずに、毎月2万円前後のお金を残すようにする。
b、 支払のたまったクレジットカードの最低返済額にaの金額をプラスして返済する。※1つのカードに集中させること
c、 1つのカードが終わったら、次のカードに払う。1つの借金を返済しおわったら、その返済のためにそれまで払っていた額をプラスして、次の借金の返済にとりかかる。つまり、1つの借金返済が終わるために、次の借金返済にあてる額は増えていく。
d、 クレジットカードをはじめ、消費材購入によって生じたすべての未払残高の返済が終わったら、同じ方法で車のローン、住宅ローン返済に取りかかる
e、 借金を全部返済し終わったら、最後の借金返済のためにそれまで毎月支払っていた金額を投資のためにとっておく
(p.273274)

1週間に5時間、かならず時間を取り、次の活動のうち、少なくとも1つは実行する
a、いつも読んでいる新聞のビジネス欄と、経済専門誌をじっくり読む
b、テレビやラジオで経済・金融関係のニュースを見たり聞いたりする
c、 投資やお金に関する教育を目的とした学習用テープを聞く
d、経済・金融関係の専門誌や情報誌を読む
e、 「キャッシュフローゲーム」をする
(p.278)

問題解決の得意な投資家は、お金に関することで困った状況に陥った人によって引き起こされた問題についていつも注意している。自分が投資したお金に25%から無限大の利子がつくことを期待している。(p.280)

投資について学ぶための行動の指針
1、金融・投資関係のセミナー、講座に出席する
2、近所で「売家」の看板がでている物件を見つける。そして、毎週3つか4つの物件を選び、不動産屋に電話をかけて担当者に詳細を聞こう。例えば、それが投資用物件かたずね、もうしそうならばいま賃貸されているか?家賃はいくら?空室の割合は?その近辺の平均的な家賃はいくら?維持費はいくら?すでに修理が必要なところはない?いま所有者は分割払いをしてくれる?その際にどんな条件で契約が可能?といったことを聞く。次に、それぞれの不動産でのキャッシュフローを計算してみる。物件を扱っている不動産業者と一緒に計算結果を検討し、忘れていることがないかチェックする。
3、複数の株式ブローカーにあって、推奨株について話を聞く。その株を発行している会社について、図書館やインターネットで調べる。さらに、会社に電話して年次営業報告書を贈ってもくれるように頼む。
4、投資に関する情報紙を定期購読し、くわしく読む
(p.286)

ビジネスについて学ぶための行動指針
1、複数のビジネス・ブローカーと会い、手近なところで売りに出ているビジネスはないかを聞く。
2、地元で開催されるビジネスチャンスをテーマにした集会に出席したり、産業見本市などに行ってみて、どんなフランチャイズやビジネスシステムを購入できるかを知る
3、ビジネス関係の新聞や雑誌を定期購読する
(p.287)

「私のそばにいるこの人たちは、私にとっていい手本だろう?」と胸に手をあてて考えてほしい。もしそうでなかったら、あなたと同じ道を歩もうとしている人たちともっと多くの時間をともに過ごすように心がけよう。(p.290)

まわりにいる人たちがあなたの未来の姿だということをよく覚えておく。「あなたは今あなたの未来を見ています。あなたがいちばん多く時間をともに過ごす人たち、それがあなたの未来の姿です。」(p.292)

15年後のいま、私のリストに名前の載っている人は1人以外全て入れ替わっている。みんなすばらしい人だし、それぞれ自分の人生に満足している。状況が前と変わったのは、彼らのせいではなく、100%私のせいだ。私は未来を変えたかった。未来を変えるには、考え方を変えなければならなかった。そして、その結果として、一緒に時間を過ごす人も変わっていった。(p.293)

15年前、私は自分が安全を第一に考え、物陰にこそこそと隠れ続けていることに気づいた。私は自分の状態に満足していなかった。そして、生活が一向に上向きにならない原因を、一緒に働いている人のせいにしていた。当時の私には、しょっちゅう口論になる相手が2人いた。私はいつも、会社の業績が伸びないのを彼らのせいにして責めた。仕事場での私の日課は、2人の間違いを見つけ、それを指摘し、会社がうまくいっていない原因を2人に押し付けることだった。しかし、私はいつもやり合うこの2人が、自分の状態に完全に満足していることに気づいた。変えたいと思っていたのは私だけだった。(p.295)

失望させられる覚悟をしておく。起こってほしくないと思っていることが思いがけず起こるかもしれないから、それに対して心と頭の準備をしておけということだ。準備をしておけば、ものごとが自分の思い通りにいかなくても慌てず落ち着いて行動ができる。(p.299)

実際、ビジネスオーナーや投資家たちがビジネスや投資からキャッシュフローを得られるようになるには、何年も待たなければいけないことも多い。ビジネスオーナーや投資家は。成功に時間がかかることを承知の上でそれを始める。彼らはまた、成功のあかつきに得られる金銭的な見返りが待つに値するものである事を承知している。(p.299)

私たちには前もってすべてを知ることができず、学ぶ必要ができてはじめて学べることも多いということだ。失望を覚悟しながら新しいことをやってみるように進めるのはそのためだ。ただし、その際には、試練をくぐりぬけられるようにコーチをしてくれるよき師に待機していてもらうことが大事だ。(p.300)

成功の大きさは、それを望む気持ちの強さ、夢の大きさ、それを達成するまでに経験する失望の処理の仕方によって決まる。(p.301)

未来を握っているのは、時代とともに変わることができ、失望を未来に向かうべきバネとして使うことのできる人だ。(p.301)


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