2012/03/28

金持ち父さんの投資ガイド 入門編


title:金持ち父さんの投資ガイド 入門編
author:ロバート・キヨサキ+シャロン・レクター
publish:筑摩書房


1、 金持ちであること
2、 快適であること
3、 安心していられること
この3つのプランをそれぞれ作ること

この本を読む一歩を踏み出したわたしが次にすべきことは
「金持ち、快適、安心」を感じるのはどんなときか?を書き出すこと
そしてファイナンシャル・アドバイザーを探すこと
株を勉強すること
ビジネスプランを立てること
わたしには時間を投資する覚悟がある!!

金持ち父さんシリーズはストーリー仕立てで噛み砕いた言葉使いがいい
株、財務、法律、会計、、、
扱う分野はそれぞれややこしいと思うものばかりだけれど
自分ですべてを把握する必要はない
財務諸表でのCFの流れを感じ取り、判断し、指示ができる頭と行動力があればいい

そういうことが分かるだけでも
わたしでもできるかもと思える
さすが、金持ち父さん!



洗練された投資家は3つのEを持っている
1、 教育(EDUCATION
2、 経験(EXPERIENCE
3、 ありあまるお金(EXCESSIVE CASH
(p.45)

「適格投資家」「洗練された投資家」と呼ばれる人たちがする投資の例
1、 私募債
2、 不動産シンジケート、リミテッド・パートナーシップ
3、 新規公開前の株
4、 新規公開株式(IPO
5、 サブプライム投資
6、 合併、買収(M&A)
7、 創業期企業への貸付
8、 ヘッジファンド
(p.48)

きみがビジネスを起こす唯一の理由は、そのビジネスで自分の資産を買えるようになるためだ。私だってビジネスなしには、金持ちの投資をすることはできなかった。たいていの投資は、従業員の立場で買うには、値段が高すぎる。だが、自分の代わりにビジネスがそれを買ってくれる場合は、ずっと手が出しやすい。(p.58)

お金の面から考えた場合、人が投資をするには3つの基本的な理由、選択肢がある。
1、 金持ちであること
2、 快適であること
3、 安心していられること
人間の人生の違いは、これらの選択肢の優先順位がつけられた時に生じる。(私は、この順番で優先順位を決めた!)(p.68)

株式は次のようにわけることができる。
1、 普通株式
2、 優先株式
3、 ワラント付株式
4、 小型株
5、 優先株式(ブルーチップ)
6、 転換株式
7、 IT
8、 工業株
9、 その他

不動産は次のように分けることができる。
1、 戸建住宅
2、 オフィスビル
3、 店舗
4、 集合住宅
5、 倉庫
6、 工場
7、 更地
8、 建設制限付更地
9、 その他

投資信託は次のようにわけることができる
1、 インデックス・ファンド
2、 積極成長型ファンド
3、 業種別(セクター)ファンド
4、 配当追求型ファンド
5、 クローズド・エンド型ファンド
6、 バランス型ファンド
7、 地方債ファンド
8、 カントリー(国別)ファンド
9、 その他

保険は次のように分けることができる
1、 終身・定期・変額保険
2、 ユニバーサル・変額ユニバーサル保険
3、 組み合わせ型(定期付終身保険)
4、 連生保険(被保険者が複数の保険)
5、 経営権売買協定のための保険
6、 役員ボーナス・繰延給与のための保険
7、 遺産税支払のための保険
8、 非適格退職付のための保険
9、 その他

以上のように、投資商品は異なった種類がある。(p.8284)

投資手法にもいろいろある
1、 買う・持ち続ける・祈る 【買い(ロング)】
2、 買って売る 【取引(トレーディング)】
3、 売って買う 【空売り(ショート)】
4、 オプション売買 【取引(トレーディング)】
5、 ドル・コスト平均法 【買い(ロング)】
6、 仲介 (自己勘定では売買せず)
7、 貯める (コレクション)
(p.84)

投資は人によって異なるものを意味する。投資全般に精通する専門家になるのは不可能だ。投資の対象となる商品も、投資の手法も実にたくさんの種類がある。(p.86)

いわゆる専門家たちの個人的好み(一番いい投資は株式だ、不動産こそが富の土台だ、金はもう時代遅れの商品だ、分散しろ、分散するな、など)が、投資の話を取り巻く混乱にさらに拍車をかける。(p.87)

誰もが市場の動向や世界の未来について、異なる意見を持っている。(p.87)

投資の対象となる商品が、乗り物、あるいは目的を達成するための手段を意味するヴィークルという言葉を使って、『投資手段(ヴィークル)』と呼ばれる。世の中にたくさんの異なる投資商品や投資手法があるのは、たくさんの違ったニーズを持った、たくさんの違った人がいるからだ。(独身の人に、大型ステーションワゴンのニーズはない)。(p.92)

投資商品あるいは投資手法は、きみを今の経済状態から、将来きみがなりたいと思っている状態まで運んで切れる。投資は旅行の計画に似ている。ハワイからNYまで、最初は船か飛行機が、NYについてからはタクシーでも歩きでも、自転車でもいい。(p.92)

金持ち父さんは、投資商品を所有したり、自分の時間を使って投資商品(ヴィークル)を運転したいとは必ずしも思わない。投資商品にこだわりを持っていない。(p.96)

投資商品にこだわっている人は、お気に入りの投資商品を買い、しばらく持っていて、それから売ることで、たくさんのお金を持っているかもしれないが、たとえそうでも、そのお金は彼らが行きたいと思っているところに彼らを連れていってはくれない。(p.96)

プランが必要で、今度はそのプランが、ぼくに必要な投資商品が何か、いろいろ異なる種類の商品を決めてくれるわけだ。プランを持つまで投資しちゃいけないんだ。(p.96)

金持ちと貧乏人の違いは、その人の持っている語彙にある。今より金持ちになるために必要なのは、お金に関する語彙を増やすことだけだ。(p.100)

投資はプランだ。多くの場合は、それは単調で、退屈で、ほとんど機械的と言っていい程の金持ちになるためのプロセスだ。投資は単なるプランだ。方式と戦略から成り立つプラン、金持ちになるためのシステムだ。ほぼ保証付きのね。(p.107)

たいていの人はプランに従って始めても、すぐに飽きてしまう。そして、プランに従うのはやめて、手っ取り早く金持ちになる近道を探し始める。そういう人は退屈と興奮、そのあとにまた退屈・・・というプロセスを一生繰り返す。だから金持ちになれないんだ。(p.109)

自分にあったプランを見つける
1、 きちんと時間をかけ、これまでの人生について静かに考える
2、 静かに考える中で、自分に問いかける 『この人生という名の贈り物に私は何を求めているのか』
3、 しばらくは誰とも話さないようにする。あなたの心の奥底にある夢を殺す最大の敵は「そんなばかなことを言うな」「そんなことは無理だ」「私はいったいどうなるの?」といってくる友人や家族だ。
4、 ファイナンシャル・アドバイザーに電話しよう。全ての投資プランはファイナンシャル・プランナーから始まる。あなたのファイナンシャル・プランを「きちんと文字にする」手伝いをしてくれるアドバイザーを選ぼう。
(p.119)

保険はとても大事で、ファイナンシャル・プランの一部としてぜひ考慮するべきものだ。保険はセーフティネット、経済的な責任や弱点に対する防護策だ。金持ちになっていくにつれ、あなたの経済状態も、お金に対する必要性も変わり、それと同時に、ファイナンシャル・プランにおける保険の役割や種類も変わっていくだろう。だから、プランの中で、この部分はつねに最新のものにしておく必要がある。保険は要するに、心の安定剤だ。(p.120)

どうやって自分にあったプランを見つければいいか。まず、ファイナンシャル・アドバイザーに会うことだ。複数のアドバイザーから、その人の持っている資格や経験を教えてもらい、何人か面接しよう。自分が変われば、目標も変化していく(だが、プランは変えずに守り通す)ことを肝に銘じながら、現実的な目標を定めよう。(p.122)

投資のチームメンバーには次のような人が含まれる。
1、 ファイナンシャル・プランナー
2、 銀行員
3、 会計士
4、 弁護士
5、 ブローカー
6、 会計係
7、 保険代理店
8、 すでに成功してる「よき師」
(p.123)

損をした投資から学ぶことの方が多かった。金持ち父さんは次のように言っていた。もし10件の投資をしたとすると、そのうち順調にいってたくさんのお金を作り出すホームランになるのは3つで、おそらく5つは箸にも棒にもかからず、2つは大損の空振りになるだろう。(p.125)

この世には金持ちになりたいとだけ思っている人間が大勢いる。問題は、きみのような人間の大部分は、お金の面で安心した状態でいられること、あるいは快適な状態でいられることがどんなものかを理解していないことだ。そのせいでお金持ちになれない。(p.129)

まず、安心と快適さのためのプランを立てる
1、 『一生お金を心配しなくてすむようなファイナンシャル・プランを書いてくれ』とファイナンシャル・アドバイザーに頼む
2、 『お金の面で快適でいられるためのプランを書く』 もう少し攻撃的で、長期的なファイナンシャル・プランだ。
(p.130)

ファイナンシャル・アドバイザーとプランを練っているときにロバートが学んだ教えは、「私自身が考えを持っていなければ、アドバイザーがはっきりした見解を出すのは難しいし、私を助けることも難しい」ということだ。(p.131)

多くの場合、一番大事な資産である自分の時間をムダ使いして、大したプランもなく人生をさまよい歩いている。彼らはいま自分がやっていることに満足しているかもしれないが、自分がどんなに素晴らしいチャンスを見逃しているのか、本当に分かっていない。(p.132)

快適でいられるプランを考えることで、安心していられる状態になることだけを考えるのではなく、人生に何を求めているのかを、本気で考えなくてはなりませんでした。真の快適さが何を意味するか、ぼくには分かっていませんでした。(p.132)

世の中には「収入の範囲で生活をする」とか「万が一のためにとっておく」という考えに従うように条件づけられていて、そのために、自分の人生が持つ可能性を知らないまま一生を終える人が多すぎる。(p.133)

本当に、自分を低く見すぎていたこともわかりました。実際、何年もの間、天井の低い家の中をずっと歩き回っていたように感じました。節約し、お金を貯め、安全を確保し、収入の範囲で暮らそうと努めながらね。今は快適さを求めた場合どんなことが可能か、それをはっきりさせたプランがあります。(p.133)

いつまでも若くいるための秘訣は、成長してから何をしたいかを決めて、成長し続けることだ。自分に低い評価を下して人生の可能性をせばめている人を見ることほど悲しいことはない。質素な暮らしをしようと心がけ、節約をしてお金を貯め、それで自分は賢いことをしていると思っている。実際は、賢いんじゃなくて制限しているだけだ。(p.133)

きちんと時間をかけて異なるレベルでのプランを立てさせた理由は、人生においてお金の面で何が可能か、見つけさせるためだ。人生という名のこの素晴らしい贈り物の中にどんな可能性が隠されているか知れば知るほど、きみは精神的に若くいられる。手に入れるものをより少なくするように自分自身を制限するプランをわざわざ立てる必要はない。(p.134)

金持ちになりたい人には、3つの異なるプラン全部が必要だ。安心していられること。快適であること。金持ちであること。(p.136)

貧乏な人はお金を判断の基準にして、金持ちは時間を基準にする。(p.140)

私はお金は単に交換の手段だと思っている。現実的に言って、お金はそれ自体の価値はほとんどない。だから、私はお金が入ったらすぐに、それを何か価値のあるものに交換したいと思う。貧乏な人は、自分が一生懸命に働いて稼いだお金を使う時になると、「お金(キャッシュ)をゴミ(トラッシュ)に変えてしまう。」(p.141)

安心や快適を求めるレベルでの投資は、できるかぎり機械的で、定式化されたものでなくてはならない。つまり、頭を使わずに、たやすくできるものだ。あなたがしなければいけないのは、プロのーできれば評判道りに優秀なー資産運用者にお金を託すことだけで、そのプロがやるのはあなたのプランに従うことだけだ。(p.145)

ビジネスの裏にあるビジネスが本当のゲームだ。誰が試合に勝とうが、あるいは株価が下がろうが上がろうが、それに関係なくお金を作りだすのは、ビジネスの裏にあるビジネス、つまり試合のチケットを買うのではなく売るビジネスだ。(p.153)

お金をつくるためにやらなくてはいけないことはだだ1つ。よりよい投資家になることに焦点を合わせることだけだ。多少は比較したり、競争したりするのもいい。だが、このプロセスの本当の目的は、きみがよりよい投資家、より高い教育を受けた投資家になることだ。それ以外のことは意味がないし、危険が多すぎる。(p.166)

投資の基本を学ぶ
1、 どの収入のために働いているか自覚する
2、 勤労所得をほかの所得に変える
3、 勤労所得の安全を確保する・・・2をやってくれる証券を買って、勤労所得の安全を確保
4、 投資家自身が資産になる
5、 あらゆる事態に対して準備する
6、 必要なお金を手に入れる・・・いい取引、自分の準備がOKであれば、お金を引き寄せる
7、 リスクとリワードを評価する
(p.167)

証券は自分のお金を安全にとっておくためのものだ。そして、一般的に言って、こういった証券は、政府の規則にがんじがらめにされている。投資の世界の大きな部分を監視している組織が「証券取引委員会(SEC)」と呼ばれているのもこのためだ。証券(セキュリティ)であって、資産ではない。(p.171)

証券のつい、どれが資産でどれが負債かを見極めるのは、投資家だ。投資する対象として証券という名前の道具がある。それぞれの証券が資産か負債かを決めるのは、投資家としての私の腕にかかっているのだ。(p.171)

手っ取り早い儲け話、一夜にして財産がころがりこんできたなんていう話に耳を傾けるほど、ばかばかしいことはない。もうすでにパーティーは終わってしまっているか、じきに終わることが多い。一方で、泣き言やグチを聞く方がいい。そういうところにこそ、割のいい買い物がころがっているからだ。(p.174)

自分は修理屋だと思っている。直せるもので、もし、他の投資家たちもそれが直ってほしいと思っていれば、そのときはじめていい投資となる。本当の投資家は、大衆が好むのと同じものを好きでなくてはいけない。私はほかの人が誰も欲しがらないからという理由だけで、何かを買ったりしない。(p.174)

あらゆる事態に対して準備をしておくこと。焦点を合わせ、ほかの人たちが今探しているものが何か、敏感になることだ。きみが株を買いたいなら、割のいい株を見つける方法を教える講座に出席する。不動産も同じだ。何を目当てに探したらいいかがわかるように、頭を訓練することと、その投資が目の前に現れた瞬間に備えて準備することから始める。(p.175)

いい話を逃したといって嘆いたり、それが唯一の取引だと思って、一つの取引に長くしがみつきすぎる。あるいは、いま自分の目の前にある取引が唯一の取引だと思って買う。きみがBIのクワドラントで腕を上げれば、取引を探すための時間も、見つかる取引の数も多くなるし、自分に対する信頼度も上がる。なぜなら、自分にはたいていの人が見捨てるような割の悪い話を、割のいい話に変えることができるとわかってくるからだ。(p.176)

自分の感情に基づいた楽観的な予測や悲観的な予測を頼りに、売るべきでないときに売り、買うべきでない時に買う。そういう人だって、もし教育と経験を少し積んで、準備ができていれば、ちゃんと対処できるはずだ。(p.177)

いい投資家の基本条件の一つは、市場が上向こうが下向こうが儲ける準備ができているということだ。実際のところ、最高の投資家たちは、市場が下がった方が多くのお金を儲ける。(p.177)

誰かがある投資について2分以内で説明して、きみに分からせる事ができなかったら、きみに理解するだけの能力がないか、そのだれかがわかっていないか、あるいは2人とも理解できていないかのどれかだ。いずれにしても、その投資はやめた方がいい。(p.183)

人は投資の話を複雑に見せようとして、知的に聞こえる専門用語を使う。そういう場合は、簡単な言葉を使ってくれるように頼むこと。(p.183)

物事を単純なままにしておくこと、そして基本を理解すること。まず、安心と快適さのための投資プランを軌道に乗せることから始めるんだ。この2つのプランは、多くの場合、きみが有能だと信じる誰か別の人間がきみに代わって、自動的でごく簡単な方式に従って実行する。次に、より少ないリスクでより多くのお金を作りたいと望むなら、そういう投資家になるための代価を支払わなければならない。時間を喜んで投資しようという気持ちがなければ、きみの選んだ投資プランに従って投資してくれる人にお金を預けるといいいう。金持ちになることを夢見る人は多いが、たいていの人は時間という代価を払おうとしない。(p.189)

金持ち投資家になるためには、優秀なビジネスオーナーになるか、ビジネスオーナーが知っていることに精通している必要がある。株式市場で、投資家たちは成功しているB(ビジネスオーナー)に投資したいと思っている。もしきみがBの技術を持っていれば、Bとして自分自身のビジネスを作り出すこともできるし、あるいはIとして他人のビジネスを分析して有望なビジネスを見つけることもできる。(p.191)

財務諸表は、そこにある真実、事実、嘘、チャンス、リスクを教えてくれる。会社や個人の財務諸表を読むことは、伝記や自伝を読むことに似ている。(p.199)

財務諸表が教えてくれる3つのこと
1、 お金に関する読み書きができて財務諸表が読めると、『重要事項チェックリスト』が手に入る・・・どこに問題があり、ビジネスを立て直し、軌道修正するのに、自分に何ができるか見極めることができる。投資家が見る株価収益率は、外側にいる人間のための指標だ。ビジネスの全ての部分がうまく機能していることを確かめるための安全点検リストの一部に入っている。
2、 投資対象の財務諸表を自分個人の財務諸表に重ね合わせみて、それがどこに収まるか確かめる・・・この2つを重ね合わせれば、自分の今の経済力でどうやったらその投資が可能か、分析することもできる。投資するためのお金を借りたらどうなるか、その返済のために生じる支出と収入のバランスを考えた上での長期的影響を知ることができる。
3、 その投資が安全かどうか、自分にお金を儲けさせてくれるか。
(p.202)

真の投資家はまずお金を儲けたいと思う。お金が儲かったら、次に、政府からの余分なボーナスが欲しいと思う。つまり、真の投資家はなら、1ドル儲けて、その上に政府から30セントのボーナスをもらおうとする。(p.203)

財務諸表である損益計算書と貸借対照表は、水中メガネをつけて水面下を見るのによく似ている。財務諸表が水中メガネだ。そのおかげで、水面下で何か起こっているかはっきり見ることができる。財務諸表はスーパーマンの透視眼のようなものだ。ファイナンシャル・リテラシーを持った人はビルのコンクリートを見透かすことができる。(p.206)

ファイナンシャル・リテラシーを高めることは、リスクを減らして利益を増やす。財務諸表は平均的な投資家には見えないものを見せてくれる。(p.206)

中古車を買うとき、わたしたちはまず、整備士に車のすみずみまで見てもらったり、エンジンアナライザーに接続したりして、その車に売値通りの価値があるかどうか確かめるのが普通だ。家を買うときには、家屋調査士(ホームインスペクター)に頼んで、チェックリストの項目をすべて確認し、基礎の状態や、水回り、電気系統、屋根などに異常がないか調べてもらってから買う。なのに、投資の場合、たいていの投資家は、自分が投資している会社の財務諸表に一度も目を通したことがない。(p.207)

たいていの人は1年に1度、車をチェーンアップして点検するし、年に1度は健康診断もするが、自分の財務諸表を分析してもらい、どこかおかしいところはなにか、将来問題になりそうなところはなにか調べてもらう人はほとんどいない。(p.207)

一番いい投資のチャンスを見つけられるのは、会計や税法、ビジネス法、会社法をよく知っている人間だ。真の投資家たちはが、一番割のいい投資を求めて買い物をするのは、これらの目に見えない世界においてだ。(p.208)

資産の欄に入っているからといって、それだけでそのものが資産になるわけじゃない。(p.211)

専門的な会計の仕事は、重要な仕事をする訓練をうけている会計士にやってもらえばいい。あなたの仕事は、自分の経済状態に関わる数字を自分で管理し、あなたの富が増すようにその数字を導いていくことだ。(p.214)

ファイナンシャル・リテラシー レッスン
1、 キャッシュフローの流れが資産か負債かを決める
2、 複数の財務諸表で全体像を見る・・・本当の姿が見たいと思ったら、洗練された投資家は少なくとも2つの財務諸表を同時に見なくてはいけない。誰かの資産は誰かの負債
(p.226)

負債の獲得に対して政府が税金面で報奨をあたえているのは、政府はきみの預金から税金を取るためだ。負債を持っていると税金面で優遇してくれて、資産を持っているとそこから税金を取る。(p.230)

正確な投資情報を見つけるのが難しい理由の一つは、全体像を見るにはファイナンシャル・リテラシーと会計士、そして弁護士が必要だからだ。(p.230)

ビジネスや投資を始める前に会計、財務、投資のクラスをとるように進める。(p.232)

間違いを犯して腹を立てたときの姿を現す人物像
1、 嘘をつく人
2、 人のせいにする人
3、 正当化する人
4、 すぐやめる人
5、 否定する人
6、 責任をとる人
(p.242)

間違いや偶然の事故のせいで腹を立てると、タイプ1〜5のひとつか複数が、その人の心と身体を占領する。大切なことを教えてくれる貴重な間違いから学び、知恵を手に入れたいと思ったら、『責任をとれる自分』が最終的に思考をコントロールするようにしなければならない。責任を取れる自分はそのうちにこう言ってくる。『この間違いから私はどんな貴重な教えを学ぶことができるだろうか』と。『あんなふうになってよかった。あの経験からこんなことが学べたのだから。』と。(p.243)

間違いに背を向けて逃げ出し、ほかに職を探すのではなく、自分が引き起こした混乱に正面から立ち向かい、今は無と化したかつての自分のビジネスの瓦礫の下から這い出し、苦労しながら自分の道を進み始めること。「あんなことは2度としない」と言う代わりに、「失敗して、そこから学ぶことができてよかったと思っている。そこから得られた知恵に心から感謝している」と言う。

金持ち父さんは、間違いは単に感情を伴うレッスンに過ぎないと思っていた。「私たちは間違いを犯すと、そのたびに腹を立てる。創造主は人園にそのような感情を起こさせ、何か学ぶ必要があることを私たちに教えているのだ。それは背中を突つかれて、『気をつけろ。学ばなければいけない何か重要なことがあるぞ。今の腹立たしい気持ちに対して、嘘をついたり、人のせいにしたり、自分を正当化したり、投げ出したり、否定したりしたら、その腹立ちをムダにしてしまい、知恵という貴重な宝が入らなくなるぞ』と言われているのと同じだ。(p.236)

腹が立ったら10数えろ。ひどく腹が立ったら100数えろと教えてくれた。そうやって頭が冷えたら、私はただ相手に「申し訳なかった」とだけ言う。どんなに腹が立っても相手を責めたりしない。もし責めたら、力は私のものではなく、その人のものなる。何であれ起こったことに対して責任を取れば、貴重な教えを学ぶことができる。失敗したわけだから、その教えは明らかにわたしが学ぶべき教えだったのだ。(p.246)

肝心なのは、自分の投資がどれくらい値上がりするかではない。最も重要なのは、どれくらい値下がりしても自分は大丈夫なのかだ。真の投資家は利益が出た時に備えると同時に、市場が自分の思ったような動きをしなかった時に、そこから学ぶ用意もしていなければならない。きみが市場から得ることのできる最良の教えは、間違いから学ぶ方法だ。(p.247)

3つのEのほかに、大金持ちになるために必要な条件として5つのDがある。
1、 夢(REAM
2、 献身(DEDICATION
3、 意欲(DRIVE
4、 データ(DATE
5、 ドル(DOLLARS
実際問題として、超大金持ちになるためにきみに必要なデータとドルを最終的にもたらしてくれるのは、1〜3までのDだ。(p.262)

お金で資産を買うという考え方は、9010の法則に基づいた考え方か、それとも平均的な投資家の考え方か。ということだ。ほとんどの人がやるとうにお金で資産を買うのではなく、資産の欄に資産を作りだせ。(p.268)

何も入っていない資産欄をあなたに与えて、資産を買わないでその欄を埋めるにはどうするか聞くことが、金持ち父さんの9010の謎だ。(p.269)

金持ちになる道は、起業家になる道だけではない。ビートルズは別の種類の資産を作りだすことで超大金持ちになった。画家は莫大な価値のある絵を書く。作家は何年にもわたって印税をもらしてくれる本を書く。ビジネスを作りだすのは、起業家が使う方法だ。だが、資産の欄に入れる資産を作り出すのに必ずしも起業家である必要はない。必要なのは、創造的であること。そうすれば一生金持ちでいられる。(p.269)

情報時代の仕事の考え方というのは、自分のアイデアが働いているから自分は働かないという考え方だ。(p.273)



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