2012/03/31

金持ち父さんの投資ガイド 上級者編


title:金持ち父さんの投資ガイド 上級者編
author:ロバート・キヨサキ+シャロン・レクター
publish:筑摩書房

お金持ちになりたいけど元手がない
そんな人も金持ちになれるインサイド投資家について
詳しくお話をしてくれている
これは手引書ではないから詳細は「FP、弁護士、会計士まで」聞くんだけど
それでも投資家として成功できるかもっていう可能性を広げてくれる本

ビジネスもまずはプラン第一
小さく立ち上げて経験を積むか
大きな会社へ育てるか
どんな会社形態がいいか
引き際はどんなポイントか
などなど考えることは山積み

起業家の本を読みあさっているので
専門分野があったり情熱だけがあったり
昔からあたためたプランやスピード重視のプラン、オファーに乗ったプランなど
人それぞれ違って勉強になる

ビジネスと投資は価値を作ること
何億人という人々に長期間価値を提供できれば
大金持ちへの道が待っているということ
わたしはどんな価値を作る事ができるんだろうか
ペインビジネス?プレジャービジネス?
だんだん楽しくなってきた!
何よりもプラン、そして自分をコントロールすることを身につけよう




投資家に必要な10のコントロール能力
1、 自分自身をコントロールする力
2、 収入と支出、資産と負債の比率をコントロールする力
3、 投資の管理方法をコントロールする力
4、 税金をコントロールする力
5、 売買のタイミングをコントロールする力
6、 ブローカーを通しての取引をコントロールする力
7、 E-T-C(形態、タイミング、特質)をコントロールする力
8、 契約の条件をコントロールする力
9、 情報へのアクセスをコントロールする力
10、 富の還元、慈善行為、富の再配分をコントロールする力
(p.18)

投資家のタイプ
1、 適格投資家・・・大金を稼いでいるか、多くの資産を持っている人、あるいはその両方にあてはまる人
2、 専門投資家・・・ファンダメンタル投資とテクニカル投資のやり方を知っている人
3、 洗練された投資家・・・投資と法律を理解している人
4、 インサイド投資家・・・投資を作り出す人
5、 究極の投資家・・・株を売る側になる人
(p.20)

持っているお金や経験がどんなに小さくても、インサイド投資家のレベルから始めることは可能だ。(p.20)

「公開会社」の株式を取引する口座を証券会社で開くことは、ほとんどどんな人でもできる。公開会社の株式は、通常は証券取引所を通して、一般のひとによって売ったり買ったりされると同時に、自由に取引される。株式市場は、事実上オークション形式で機能する自由市場だ。(p.28)

証券から富を得る方法のひとつは、会社の新規公開株式(IPO)の公募に参加することだ。(p.29)

投資対象にふさわしい株式を選ぶときに最も重要なのは、その会社の株式に対する需要と供給だ。テクニカル投資家は、「将来見込まれる需要に基づいて考えた場合、売りに出されている株式の供給量は十分と言えるだろうか?」といった具合に、株価の動向を検討する。(p.32)

平均的な投資家にとって、投資が危険だと思われるのは、彼らがファンダメンタル投資のための基礎的な技術教育を欠いており、また充分なテクニカル投資の技術も持っていないからだ。(p.33)

専門投資家は、現在の株価収益率よりも将来の株価収益率が重要なことを知っている。投資家は将来性の高い会社に投資したいと思っている。投資家が株価収益率を有効に利用するには、会社についてもっと多くの情報が必要な場合がある。一般的に、投資家は前年度と当年度の数字を比較して、その会社の成長の度合いを測る。また、同じ業種のほかの会社の株価収益率と比較してみることもある。(p.48)

洗練された投資家の定義は、専門投資家が知っていることを知っていて、さらに次の法律に詳しい人だ。税法、会社法、証券法(p.50)

E-T-Cの、Eはビジネスの実体(ENTITY)である法人に対するコントロールのことだ。つまり、ビジネスをどのような形で行うかを選択することを意味する。(p.51)

商品よりも、まずプラン(会社の形態)だ。Bクワドラントで活動する人たちは、そうでない人たちよりも多くの選択肢を持っていて、そのため、自分のプランをうまく働かせて最高の結果を得るために最適な法律の形態を選ぶことができるということだ。細かい点については、税金を専門とする弁護士と会計士の両方と、充分に相談しなければならない。(p.52)

Cタイプの会社はもう1人のきみだ。ただの延長じゃない。Cタイプの会社はきみのクローンになる能力を持っている。もしきみが本気ビジネスをやりたいと思っているなら、私的な個人としてビジネスをやりたいなどと思ってはダメだ。リスクが大きすぎる。特に、今のような訴訟ばやりの時代には。きみがビジネスをやるときは、実際にクローンにやらせるのがいい。個人の名前で所有しているものは何であれ「略奪者と弁護士の標的だ」。(p.53)

金持ちは何も所有しようと思わないが、すべてをコントロールしたいと思う。そして、金持ちは会社やリミテッド・パートナーシップを通してコントロールする。(p.53)

2重課税とは、会社の収入に対して課税され、そのあと会社が株主に配当を支払うと、今度は受け取った配当に対して株主が課税さえることを指している。そのほかに、会社が資産を売却して、売却代金を分配した場合にも同じことが起こり得る。配当や分配金は、会社にとって所得から控除できない支出であり、株主は課税される。つまり、その収入は会社と個人の両方で課税される。(p.54)

わたしが会社を大きくするのは、それを売るか、あるいは株式を公開するためで、配当を受け取るためではない。(p.54)

E-T-CTはタイミング(TIMING)だ。(p.55)

E-T-CCは特質(CHARACTARISTIC)だ。お金がコントロールのゲームだと言う事が分かれば、きみは本当に重要なこと、より多くのお金を儲けるのではなく、お金に関してより大きなコントロールを得ることに焦点を合わせることができる。(p.56)

ビジネスのための会社形態のいろいろ(個人事業、ジェネラル・パートナーシップ、リミテッド・パートナーシップ、有限責任会社、Cタイプの会社、Sタイプの会社)の比較について。(p.57)

平均的な投資家と洗練された投資家の違いのチャート(p.65)
洗練された投資家は、お金に関して灰色の部分もあると考えている。
洗練された投資家は、ブローカーに電話をするのは最後—プランを検討し、ファイナンシャル・アドバイザーや法律に関してアドバイザーが集まったチームと相談してから、最後に適切なブローカーに電話をする。ブローカーがチームの一員である場合も多い。
洗練された投資家は、自分に対する信頼と独立が大事だと考えている。

インサイド投資家であるためには、必ずしも多くの所得や純資産を必要としない。会社の執行役員、取締役、あるいは発行済株式の10%以上を所有する人は、みんなインサイド投資家だ。(p.66)

自分で小資本の会社を立ち上げ、インサイド投資家として圧倒的に有利な収益を得る方法だ。(p.67)

私ははじめ洗練された投資家として、小さな不動産を買った。そのあと、最大限の節税、資産の保護のためにリミテッド・パートナーシップや株式会社を利用する方法を学んだ。それから、いくつかの会社を起こし、さらに経験を積んだ。そして、お金に関する教育を活かして、インサイド投資家としてビジネスを作り上げた。(p.67)

究極の投資家とは、ビル・ゲイツやウォーレン・バフェットのような人だ。このタイプの投資家は、ほかの投資家たちが投資したいと思うような巨大企業を起こす。究極の投資家は、何百万という人にとって文字通り、何十億ドルもの価値を持つ資産を作り出す人間だ。 (p.73)

もっと規模の小さな会社を起こして、それを私募や公募によって他人に売ることで金持ちになる可能性はすべての人が持っている。(p.73)

株式公開をすることの不利な点。(抜粋)
あなたが焦点を合わせる対象が会社の運営ではなくなり、状況を取りまとめたり、公開会社であるための要件を満たすことになる。(p.75)

多くの投資家にとって、自分の会社の株式を公開することによる金銭的なプラス面は、IPOによってもたらされる可能性のあるマイナス面を補っているし、それ以上でもある。(p.75)

金持ち父さんは、“純”資産に基づいて税金を支払う。総所得から資産を買った残りの純所得から税金を支払う。貧乏父さんの税金は“総”所得から差し引かれる。だから、金持ち父さんのほうが、早く先に進めるのだ。(p.79)

起業家になるためのルールその1は、『お金のためではなく学ぶために働く』ということだ。長期的な役立つ技術を学べるかどうかを考えて、仕事を探しなさい。(p.89)

有利なスタートを切りたいと本当に思っているなら、昼間の仕事を続ける一方で、パートタイムのビジネスを始める必要がある。(p.90)

パートタイムでビジネスを始める最大の理由は、あなたを素晴らしいビジネスオーナーにすることだ。素晴らしい製品はどこにでも転がっている。だが、素晴らしいビジネスオーナーはまれであり、彼らは金持ちだ。(p.92)

きみがビジネスを起こすのはチャレンジのためだ。それで胸がワクワクして、自分の力が試され、そして、成功するために自分のすべてが必要とされるから、きみはビジネスを起こすんだ。(p.95)

金持ち父さんは、起業家として成功するには、次のような個人的資質が必要だと思っていた。
1、 洞察力・・・ほかの人に見えないことを見る能力
2、 勇気・・・疑いや迷いに負けずに行動を起こす能力
3、 創造力・・・枠を破って自由に考える能力
4、 批判に耐える能力・・・成功した人はだれでも批判された経験を持っている
5、 充足を先送りにする能力・・・長い時間をかけてより大きな見返りを得るために、今すぐ欲求を満たしたいという気持ちを抑えることは、時としてとても難しい
(p.104)

ビジネスを成功させるためには、精神的な使命とビジネス上の使命の両方が必要だ。特に立ち上げの時期にはね(p.107)

ビジネスの使命は、消費者が求めるニーズを満たすものでなければダメだ。そして、そのニーズを充分に満たすことができてはじめて、ビジネスにお金が入ってくる。(p.108)

ビジネスは強い使命を持っていないと、最初の5年、10年を生き延びるのが難しい。ビジネスが生き延びるためには、スタート時にしっかりした使命と企業家精神を持っていることが不可欠だ。(p.108)

金持ち父さんは、船を持つことを夢見る前に、会計士や弁護士を集めて自分のビジネスのためだけに働いてくれる専属チームを持つことを目的にさせたいと思っていた。(p.113)

ビジネスをうまく運営するには、優秀な従業員が欠かせない。Eは、「優秀(EXCELLENT)」と「不可欠(ESSENTIAL)」、「延長(EXTENSION)の頭文字でもある。日々の業務に責任を持ってあたり、ビジネスオーナーの「延長」である、顧客に対してビジネスを代表とする顔となるからだ。(p.118)

専門家は、一般的にSクワドラントの人たちだ。Sは「専門化された(SPECIALIZED)のSも表している。ビジネスを正しい方向へ導くためには彼らの指導が不可欠だ。(p.118)

4つの頂点—ビジネスオーナー、専門家、従業員、投資家—が連携してうまく働けば、この構造体は安定し、長く生き延びる可能性が大きくなる。資本家が資金を提供する一方で、ビジネスオーナーは専門家や従業員と力を合わせてビジネスを発展・成長させ、投資家の当初の投資に対して見返りが生まれるようにしなければならない。(p.118)

わたしは、このチームができるまでに2年かかっている。その間、いろいろな人が来ては去っていった。そして、最後に4人が収まるところに収まり、適切な「四面体チーム」が出来上がった。この構造がしっかりと安定してくると、会社は外に広がり始め、急速に、そして着実に成長していった。(p.120)

投資をする際に、わたしがまず注目するのは、そのビジネスの舞台裏にいるチームだ。チームが弱い、つまり経験や実績が乏しいときは、まず投資をしない。投資家に信頼の気持ちを起こさせるようなチームを持つことだ。(p.120)

株式を公開するつもりだといって投資を持ちかける人に、「あなたのチームで、会社の株式を公開した経験のある人はだれですか?その人は今までに何社の株式を公開してきましたか?」と質問する。この質問に対する答えがあいまいな場合は、その話がビジネスプランではなく単なる売り込みであることがわかる。(p.120)

投資家は会社の経営能力に投資をする。投資の対象となるビジネスに関わるチームをじっくり見て、その経験や情熱や献身の程度に注目する。自分の給料を支払うために資金調達しているような人間には、会社に献身する気持ちがあるとはとても信じられない。(p.121)

ほしい人材が資金不足で雇えないときは、充分な資金が集まったらきちんと報酬を支払ってチームを結成することをはっきりさせた上で、まずは無給の顧問グループの一員になってくれないかと持ちかけてみよう。(p.122)

しっかりとしたビジネスを築き、成功させるためには、会計士、税金アドバイザー、ファイナンシャル・アドバイザー、法律顧問といった人たちから適切なアドバイスを受けることがぜひとも必要だ。また、不動産を扱うビジネスの場合、不動産ブローカーはあなたのチームのなかで重要な役割を果たす。(p.122)

リーダーの仕事は、他の人の力を最大限に引き出すことだ。自分自身が最高の人間になることではない。ビジネスチームの中で、きみが一番頭がいいとしたら、きみのビジネスには問題がある。(p.124)

どうしたらリーダーシップを身につけられるかは、もっと自分から進んでリーダーになることだ。他の人からの意見に耳を傾け、自分をただすように仕掛ければ、偉大なリーダーに成長できる可能性は充分ある。だから、誰もついてこなかった時は、他人に意見を求め、間違いを正すためのサポートをしてくれるように頼もう。実際のところ、そうすることは、リーダーの資質として最も大事なことのひとつだ。(p.124)

真のリーダーは、リーダーになりたいという意思を持ち、リーダーになるためのトレーニングを喜んで受ける。ここでいうトレーニングとは、他人の意見を聞いて自分をただすだけの大きな器量を持つことを意味する。(p.124)

リーダーの役割は、夢を追う人、チアリーダー、そして現場監督の3つが組合わさったものだといえる。リーダーは「夢を追う人」として、会社の使命に焦点を合わせ続けなくてはいけない。「チアリーダー」としては、チームの士気を高め、チームが一丸となってビジネスの成功と使命達成に向かって全力で突き進むように激励し続けなければならない。「現場監督」としてのリーダーは、チームの使命達成をジャマするような問題が起こったとき、それに関して厳しい要求も突きつけられるようでなければならない。つまり、最終的な使命につねに焦点を合わせながら、ここぞという時には断固とした行動を起こすことができるという、非凡な能力が真のリーダーには求められる。(p.125)

適切なキャッシュフロー管理のために、「売上が伸びるという保証がない限り、ものは買わない」と決めた。ビジネスを立ち上げたばかりの初期のステージで細かいところまで注意を払うこと、それがあなたの美辞根雨を成功へと導く。(p.127)

キャッシュフロー管理が上手な人は、毎日自分のお金の状況をチェックし、お金がどこからどれだけ入ってくるか、毎週、来月、次の四半期にはどんな出費があるかなどをきちんと把握する。だから、いつ大きなお金が出て行くか事前に分かり、支払計画も立てられるので、資金繰りで焦げ付くようなことにはならない。(p.129)

売上からキャッシュフローが出てくるまで、給料をもらうのは待つ。(p.129)

売上と売掛金
1、 商品の発想、あるいはサービスの提供が終わったら、すぐに顧客に請求書を送る
2、 信用販売(掛け売り)ができる体制が整うまで、前払いにしてもらう
3、 信用販売を許可するまでは、最低注文額を決める
4、 支払条件の中に、支払が遅れた場合の罰則の取り決めを入れておき、それをきちんと実行する
5、 会社が成長してきたら、顧客に直接、銀行口座に振り込んでもらう
(p.130)

支払と買掛金
1、 請求書はさっさと支払をすませる・・・23ヶ月期日通りに支払をしたあと、支払条件のなかに“支払期限延長の条件”をつけ加えるように頼む。納入業者はふつう、優良な顧客に対して30日〜90日の支払猶予を与えてくれる
2、 賃貸料、光熱費などの諸経費は最低限に抑える
(p.130)

お金の全般管理
1、 手元にある現金を最大限に効率よく使うために、投資プランを立てる
2、 取引銀行の借入枠を、設けておく
3、 流動比率(最低でも21)と当座比率(最低でも11)につねに注意する
4、 お金の取り扱いについて適切な社内管理システムを確立する
(p.131)

会計士、銀行、ファイナンシャル・アドバイザーに頼んで、キャッシュフロー管理システムを構築するためのアドバイスをもらおう。毎日、お金が手元にどれくらいあるか、資金調達の必要があるかどうかチェックし、ビジネスを拡大するために余分な資金が必要な場合は、早めに準備する。(p.131)

ビジネスに流れ込んでくるお金の量は、外部へ流れるコミュニケーションの量と正比例する。私は、コミュニケーションとキャッシュフローの間には、一般的に言って6週間の時差があると考えている。(p.134)

金持ち父さんは1年に1回、コミュニケーションに関するセミナーに出席するのを常としていた。(p.134)

「アドバイスを求めるばかりで聞く耳を持たない人とは議論するな。さっさと話をやめて、自分のやるべきことを続けたほうがいい」(p.136)

恐怖心を克服するんだ。そうすれば、世界が開ける。世界は年ごとに小さくなっていく。(p.137)

「偉大な指導者はみんな演説家だ。偉大なビジネスリーダーもまた、偉大な演説家でなくてはならない。リーダーになりたいのなら、きみも人前で話せる人間になる必要がある。(p.137)

Bクワドラントでビジネスを始めようとするなら、2つの技術をマスターすること
1、 恐怖心を克服し、断られても平気になること、そして、あなたの売りたい商品やサービスの価値について充分相手に伝えることができるようになること
2、 たくさんの人を前にして話をして、聴衆の関心をあなたの話に引きつける技術を身につけること
(p.138)

マーケティングが強力で説得力のあるものならば、売上は簡単に伸びる。逆にマーケティングが弱ければ、会社は売上を伸ばすために時間とお金を山ほどつぎ込み、一生懸命に働かなければならない。(p.140)

Sタイプのビジネスオーナーはたいていセールスがうまい。だが、Bクワドラントでビジネスオーナーとして成功したいのなら、セールスと同じくらいマーケティングに強くならなくてはいけない。(p.140)

セールスは人間が11で行う。マーケティングはシステムを媒体として行われるセールスだ。(p.140)

マーケティングやセールス活動をするとき、必ず3つのことを頭に入れておこう
1、 ニーズが何かを明らかにする
2、 解決策を用意する
3、 「それが私にどんな得になるのか?」という顧客の質問に得熱なオファーで応えること
(p.142)

外部とのコミュニケーション例
セールス
マーケティング
顧客サービス
投資家向け情報
広報活動

社内でのコミュニケーション例
チーム全員と勝利、成功を分かち合う
従業員との定期的な話し合い
アドバイザーたちとの定期的な意思の疎通
人事対策
(p.142)

財務諸表を読んでいるわたしは、飛行機のコックピットに座って、すべてのシステムの状況を伝える計器盤を見つめているパイロットのようなものだ。(p.144)

私は、手始めてにやるには不動産の投資がいいと思っている。なぜなら、まだ慣れていない投資家は、あれこれシステムをいじくりまわす傾向があるからだ。土地の上に立つ建物もビジネスだ。つまり、店子が家賃を払ってくれるシステムだ。新米のビジネスオーナーでも対応する時間的余裕がある。(p.145)

すぐれたビジネスオーナーは、自分がシステムの一部にならずに、複数のシステムを効率的に管理することができる。真のビジネスシステムは自動車のようなものだ。ある一台の自動車を運転できるのは、1人だけというわけではない。運転の仕方を知っている人なら誰でも運転できる。Bクワドラントのビジネスにはこれと同じことが言える。(p.146)

Bビジネスの方が投資家から多くのお金を出してもらえるわけは、投資家はいいシステムと、そのシステムを作ることができる人間に投資をするからだ。投資家は、夜になるとシステムが家に帰ってしまうようなビジネスには投資をしたがらない。(p.146)

システムはキャッシュフロー管理とコミュニケーションを円滑にする。システムがよくなればなるほど、あなたも従業員も、やらなければならない仕事が減る。よく考えて設計された機能的なシステムを持っていない会社は、大きな労働力を必要とする。反対に、よいシステムを手に入れることができれば、あなたの会社は他人に売ることのできる「ビジネス資産」になる。(p.147)

あなたやあなたの家庭、ビジネスなどがお金に困っているとしたら、B-Iクワドラントをよく眺め、何がかえられるか、どこを改善できるか、現状を分析しなおしてみるといい。(p.164)

金持ちになるためには、わたしがいなくても機能するシステムを作り、それを組み合わせる必要があった。ESのクワドラントの人たちが多くの場合、自分で何でもやりたがる傾向が強いことにある。「成功の秘訣は怠け者になることだ。なんでもかんでも自分でしようとすればするほど、稼げるお金は減っていく」。(p.165)

個人的にお金に困っている、あるいは必要なだのプラスのキャッシュフローがないという人は、B-Iトライアングルのそれぞれのレベルを分析してみると、特に弱いところが見つかる場合が多い。弱点が分かったら、それを強みに変えることを考えよう。あるいはその分野に強い人を雇うのもいい。(p.166)

B-Iトライアングルの5つのレベルのうち、どれが弱く、管理がまだ徹底していなくてそれを強化できないという場合は、投資から手を引くのが一番いい。5つのレベルのうちいずれかの管理能力に欠けるビジネスオーナーやチームは、弱みを見せまいと身構える。彼らはそうするばかりで、自分たちの弱点を積極的に見つけて改善しようとしない場合は、私はたいてい投資から手を引く。(p.166)

合法的に経費で落とすことのできる個人的な支出
個人的支出→ビジネス上の経費→正当な理由
コンピューター→会社の備品→業務に使用する
携帯電話→消耗品費→顧客との電話に使用する
外食→接待交際費→業務上の目的と相手を記しておく
医療費→支払保険料→医療保険に加入する
授業料→研修費→仕事に必要なことを説明した資料を準備する
家に関わる費用→支払家賃→ガイドラインに従う ー 家に関わる費用の内訳を明らかにした上で、自宅の中で事務所スペースが占める割合に応じて経費で負担する
(p.176)

洗練された投資家は国や州、地方によってそれぞれ異なった税法があることを知っていて、自分たちがやっていることに最も適した場所にビジネスを移すことをつねに考えている。(p.179)

自分のビジネスの形態、決算のタイミング、所得の特質をコントロールするためには、会社、証券、税金に関する法律を理解する必要がある。金持ち父さんは、会社の形態として適切なものを選び、適切な会計年度を定め、勤労所得を可能な限り不労所得やポートフォリオ所得に変えることによって、どんな利益が得られるかを知っていた。(p.180)

重要なのは、ビジネスを会社組織にしたことによって、個人的資産を保護したことだ。法律に従って設立された会社を所有することで、万一どちらかの会社(夫婦がそれぞれ所有している)が裁判で不利な判決を言い渡された場合でも、個人所有の資産は守られる。たとえば、もしレストランの客が病気になっても、客はレストランを所有する「会社」を訴える。会社がどんな不利な判決をうけても、賠償金は会社の資産から支払われる。つまり、ビルを所有する会社も、夫婦それぞれの個人的な資産も、いかなる打撃を受けることなく保護される。あなたが自分のファイナンシャル・プランを立てるときには、事前に法律と税金の専門家のアドバイスを求めることが大事だ。(p.184)

会社間のお金のやりとりは、必ずビジネス上の目的がなくてはいけないし、複数の会社の株式を保有する場合には、ある程度、同族会社間取引としての問題を効力しなければならない。合法的にお金をつくるのは簡単だ。だから、最高のアドバイザーを雇うことが大事だ。そうすれば、さらに金持ちになる合法的な方法を、もっとよく学ぶ事ができるだろう。(p.186)

営業レバレッジ=貢献利益÷固定費 ・・・営業レバレッジが1であるビジネスは、固定費を支払うのにぎりぎりの収入しか生み出していないことを意味する。つまりオーナーには何の利益もない。
財務レバレッジ=総使用資本(有利子負債+株主資本)÷株主資本
総レバレッジ=営業レバレッジ×財務レバレッジ・・・会社が現状のビジネスを続ける中で抱えるリスク全体を指す。ビジネスに何か変化があった場合、それが株主(普通株主あるいは無限責任社員)にどんな総合的な影響を与えてくれるかを教えてくれる。あなたがビジネスオーナーで会社の内部にいるとしたら、会社の総レバレッジは少なくともある程度管理できる。一般的に5以下を維持している。
株主資本利益率=純利益÷株主資本・・・株主の投資に対して、その会社がどれくらい利益を生んでるかがわかり、ほかの投資先との比較ができる
(p.191192)

金持ち父さんは、いつも財務比率の数字を最低3年分は検討するようにと教えてくれた。同じ業種のほかの会社と比較すれば、その企業の相対的な強さが即座に判断できる。(p.193)

不動産投資の財務比率
1、 「その資産はプラスのキャッシュフローをもたらすか?」を質問する
2、 「もし、もたらすなら、デューデリジェンス(適正評価手続き)はやったか?」を質問する
3、 キャッシュ・オン・キャッシュ・リターン=現金回収額÷自己資本
(p.194)

資産を買う前に行う調査・適正評価の手続きを意味する「デューデリジェンス」は、ファイナンシャル・リテラシーの中で最も重要な言葉の一つだと思う。「対象が企業であれ、不動産であれ、株式であれ、どんな投資に関してもデューデリジェンスがすばやくできるようになれば、キャッシュフローや売買益(キャピタルゲイン)を生む可能性が高く、しかも最も安全な投資先をうまく見つけられるようになる。(p.195)

購入を考えている不動産について疑問があった場合は、私はたいてい専門家に相談する。そして、弁護士や会計士にその取引を再検討してもらう。(p.196)

シンディ・ショポフの作ったデューデリジェンスのチェックリストは、1〜34まで記載されている。(p.196) ※自分がデューデリジェンスを作る際に参考にする

大金持ちは、高い価値を持つビジネスを作りだし、そのビジネスの所有権の一部を株式の形で他人、つまり買い株主に売ったのだ。(p.205)

目標ははっきりしていて、シンプルで、きちんと文字にしたものでなければならない。文字になっていなくても、毎日見直すこともできなければ、それは本当の目標じゃない。ただの願望だ。(p.210)

ビジネスの相手を選ぶ場合に守るべき原則をひとつ決めている。それは「信頼できないペットとは絶対にビジネスをするな」という原則だ。「ビジネスの相手に少しでも疑問があって、その相手がペットを飼っているとしたら、どんなペットか調べる方法を探す」という方針も立てた。人間は人がよさそうな様子を装い、顔に笑みを浮かべて心にもないことを口にすることができるが、ペットの動物は嘘をつかない。(p.213214)

ゲーテの対句
「あなたができること、また、できたらいいと夢見ていることを始めよう。
 大胆さには、才能、力、魔性が含まれている」(p.217)

投資のフロントマネー(初期投資の資金)の段階では、投資家はチームを構成する人間に投資をする。チームの人間はビジネスという方程式の要素となる、ほかのいかなる部分よりもはるかに重要だ。製品など比べものにならない。会社の成長段階では、「お金は経営のあとについてく」という鉄則がきわめて重要な意味を持っている。(p.221)

会社の創業者たちは会社の株式と交換に自分の時間と専門知識を提供する。つまり、創業者の大部分は、会社の株式をまとまった数量手に入れる代わりに、ただで働き、自分の時間と専門技術を投資する。彼らは自分が持っている株式の価値をあげるためにただ働きをする。そうすることで、勤労所得でなく、ポートフォリオ所得が生まれる。(p.221)

そのほとんどが無給で働いている取締役たちにとっては、会社の価値をあげ、そのままそれを上げ続けることが最大の利益となる。(p.222)

会社の幹部社員の多くについても、いくらか給料をもらっているかもしれないが、一番の関心ごとは株価の上昇だ。(p.222)

創業者は会社の設立を成功させるためにとても重要な役割を果たす。なぜなら、彼らの評判と専門知識、経験がプロジェクトー多くの場合、まだ紙の上にしか存在しないプロジェクトーに信頼、自信、勢いを与えるからだ。(p.222)

ロバートのIPOのメンターであるピーターは、知名度の高いナスダックやNY証券取引所ではなく、カナダの証券取引所を使うのか。
1、 カナダの証券取引所は、小規模な天然資源会社への資金提供に関して、世界のリーダー的役割を果たしている。
2、 ナスダックなどは巨大になりすぎたため、小さな会社がそこで注目を集めるのは難しい
3、 カナダ証券取引所は小規模の起業家たちも市場からはじき出したりしない
4、 小さな会社でも成長し、発展を続ければ、小さな取引所からもっと大きな取引所へ移ることができる。
(p.224) ※つまり、証券取引所にも強い業界や、小規模な業界など、得意分野がある。それを見極めることが大切

株の売買をあおり立てるプロモーターには注意しよう。彼らは立派な経歴と資格を持ち、何千万ドルもの資金を調達したと手柄話を聞かせてくれるが、ビジネスをスタートさせ、ゼロから積み上げる方法をまったく知らないこともある。私にできるアドバイスは、過去の実績の記録を見せるように頼むこと。身元照会先のチェック、そしてあなたの第六感や直感を頼りにすることだけだ。(p.225)

なぜ会社の株式を公開するのか(抜粋)
1、 ほかの会社を獲得するために自社株を使いたいから。「自分のお金を印刷する」と呼んでいた手法だ。ビジネスの世界で言う「M&A」だ
2、 あなたの支配権を失うことなく会社を売りたいから。株式を公開していない会社の場合、会社のオーナーは資本を集めるときに、支配権を放棄してしまったり、会社の経営についてあれこれ指図したがる新しいパートナーを引き入れたりすることがある。株式を公開していれば、オーナーは株式を売ることでお金を集める一方で、ビジネスの支配権は自分で持っていられる。たいての株主は自分が投資した会社の経営にあまり影響力を持っていない。
(p.241)

すぐに「現金化」したい株主は、IPOを使うのではなく、会社自体を売るか、自由に取引できる株式を発行している別の会社と合併するという方法をとるのがいいかもしれない。(p.242)

給料の支払、従業員の問題、税金や法律の問題、契約、交渉、製品開発、キャッシュフローの管理、資金集めなどを取り仕切ってきた人、それが会社を経営してきた人だ。(p.243)

ピーターはいつも会社を立ち上げる前に、その会社に自分が望む目標を持っている。多くのビジネスオーナーは、いいアイデアだからという理由でビジネスを始めるが、そこからどうやって手を引くかについては何もプランを持っていない。いい投資家にとっての基本は、手を引くための戦略だ。ビジネスを立ちあげようとしている起業家も同じことだ。(p.243)

ビジネスを立ち上げる前に、次の点を確かめておこう
a、 あなたはそれを売るつもりか、持ち続けるつもりか、それとも子どもに残すつもりか。
b、 売るつもりなら、私募にとって売るつもりか、それとも公募するつもりか。(p.244)

何か財産となるものを持っているか。「何か」は新製品や新薬の特許でもいいし、油田のある土地のリース契約でもいい。また、スターバックスやマクドナルドのよう登録商標でもいい。会社の所有者で、ある分野で一目置かれている専門家を資産と考えることもできる。人間が資産だという例は、マーサ・スチュアートやスティーブジョブズなどだ。(p.246)

人に話せるようなすごい話を持っているか。すごい話というのは、おもしろそうで、人々を興奮させ、少しばかり未来に希望と夢を持たせるような話だ。(p.246)

どんなビジネスの場合でも、最初に確かめ、また最後にも確かめるのは、ビジネスの所有者、指導者。チームの情熱だ。「情熱がなければ、最高のビジネス、最高のプラン、最高の人々でも成功しない」(p.246)

MBAは伝統的にリスク回避的だ。(p.246)

成功した会社人間と、成功した起業家の間の違いに気をつけること。その違いは、階段を見上げたときに見える景色だ。一方の人には大きな青空が見える。もう一方の人には・・・『群れの先頭に立つ犬でばければ、見えるものはいつも同じだ』。(p.247)

私募で資金を集める場合は、まず、証券を専門にしている企業弁護士を雇うように、強く勧める。小さいところから始めて、大きく成長したいと思っている人にとって、これが正式な「教育」のスタート地点になる。(p.251)

私募をすると決めたあとのステップ
1、 この分野を専門とする企業弁護士、数人と面接し、話を聞く。面接のたびに、あなたの教育と知識の度合いが深まるだろう。弁護士にはこれまでの成功例だけでなく、失敗例についても聞く
2、 自分が利用できる資金集めのための様々な種類について学ぶ。資金集めはどれも同じというわけではない。異なるニーズを満たすための、異なる募集の仕方がある。
3、 自分のビジネスの価値評価をして、ビジネスを売るときに定提示したいと思う条件を設計する。
4、 投資家になってくれる可能性のある人たちと正式に話を進める。それと同時に、資金集めの技術と知識を実践に移す。まず、あなたは人に頼むことを恐れる気持ちを克服する必要があるかもしれない。次に、あなたは批判を恐れる気持ちを克服する必要があるかもしれない。三番目に学ぶべきことは、拒否されたり、電話をしても返事をもらえないといった状況をうまく処理する方法だ。(p.252)

人々が金銭的に成功できない主な理由は、売ることができないからだ。それができないのは、自信がないから、拒否されるのがこわいから、注文してくれと頼むことができないからだ。(p.253)

億万長者になるためには、ひじょうに少ないものを使って、たくさんの人にたくさんのものを供給する必要がある。そのためには、今ビジネスの世界で、図体ばかり大きくて効率が悪い分野、人々が現行のシステムに満足しておらず、製品に改善が必要とされている分野を見つける必要がある。(p.257)

ビジネスには、「自分が求められていないところには行くな」という経験則がある。つまり、あなたとあなたの製品が求められているところでお金をつくほうがそうでないところで作るより簡単だということだ。(p.260)

私たちが金持ちになったり貧乏になったりするのは、支出を通してだ。(p.266)

金持ちになりたかったら、たくさんのお金を作り出すためのプランを持たなくてはいけない。それと同時に、実際にお金を儲ける前に、儲けたお金で何をするか、プランを持たなくてはいけない。そのプランを持っていないと、お金を作るためにかかった時間よりも短い時間でそれをなくしてしまうことが多い。(p.268)

投資に回す必要がある場合は、私には、お金をどこに移動し、どんな会社組織を利用すればいいか、またそのお金で何を買えばいいかがすでに分かっている。不動産がいいと思ったら、ブローカーに電話して不動産を購入する。有価証券などの紙の資産を買う場合は、私はよくファイナンシャル・プランナーに電話をかけ、保険商品を買う。保険商品が私のために、株式や債権、投資信託などを買ってくれる。(p.268)

金持ちになるためのプランを持っていること、税法と会社法を知っていること、この2つのおかげで、私は金持ちになるための支出の欄を使うことができる。もし、きみが金持ちになり、金持ちのためでいたかったら、支出をコントロールする力を持たなくてはいけない。(p.270)

貧乏人は収入を多く、支出を少なくしたいと思う。金持ちが収入を少なく、支出を多くしたいと思う理由が理解できれば、きみにもコインの裏側が見えてくるだろう。(p.270) ※金持ち自身の収入を少なく、支出を多くということだろう。つまり、税金の支払を少なくして、CFを資産に回すこと=収入少なく、支出を多くにつながるんだ。貧乏は収入に視点を合わせているけど、金持ちはCFに視点を合わせている。

私はさらに金持ちになるために支出を利用する。平均的な人はさらに貧乏になるために支出を利用する。(p.271)

コントロール能力の中で、最も重要なのは、『支出の欄から出ていくお金の中で、最終的に同じ月のうちに収入の欄に戻ってくるお金の割合は何%か』という質問だ。お金を収入欄に戻る方法が分かれば、あなたは限りなく富が増える世界を見る事ができ、それを作り上げることができるようになるはずだ。(p.273)

洗練されたビジネスオーナー、洗練された投資家たちは、自分の所有するビジネスをできるだけ長い間所有し続けるように最善を尽くす。そして、ビジネスにできるだけ多くの安定した資産を獲得させ、それから、その資産をできるだけ多く維持したまま、最大限の節税をしながら、ビジネスを何かと引き換えに手放す。(p.276)

「進み続けろ。他人ではなく自分のふところ具合を心配し、自分の夢に忠実であり続けろ。そうすれば、きみの夢はすべて実現する」(p.289)

情報時代に大金持ちになるために必要なのは、情報、あるいはアイデアだけだ。(p.294)

ビジネスが生き残るための道は究極的には利益とプラスのキャッシュフローだ。だが、その一方で、産業時代の会社も、不動産を持たないオンライン小売店との価格競争に敗れ、その多くが姿を消すだろう。(p.297)

時代遅れにならないためには、学校と実社会、両方における学習を継続することが大事だ。若い人たちに話をする時、私はプロのスポーツ選手と大学の教授の両方の考え方をするように勧める。プロのスポーツ選手は、若い選手に負けるようになったら、そこで自分のキャリアが終わることを知っている。大学の教授は、勉強し続ければ、年をとればとるほど自分の価値が増すことを知っている。今の時代はこの両方の考え方が必要だ。(p.300)

肉体的に年をとっていくことは避けられないが、だからといって、頭も年をとらなければいけないわけじゃない。より長い間、より若いままでいたいと思ったら、より良い考え方をするだけでいい。人間が年を取る、つまり時代遅れになるのは、その人が従来の正解に固執するからだ。(p.301)

アラビア数字のシステムは昔からあったわけだから、新しい考え方というわけではなかった。ただ、よりよい考え方だっただけだ。それに、言ってみれば他人の考え方だった。金銭的に最も成功を収めた人たちの多くは、必ずしも創造的な考えを持った人ではない。その多くは、単に他人のアイデアをコピーして、それを何百万ドル、あるいは何十億ドルに変えた人だ。(p.304)

金持ちになるためには創造的なアイデアを持つ必要はない。ただ、B-Iクワドラントを人よりうまく使えて、アイデアに目をつけ、それを富に変えることが人よりうまくできればそれでいい。(p.304)

「より速く、より金持ちになりたいと思ったら、今日きみが使っている考え方よりもいい考え方を探しさえすればいい」。わたしがいまだに、金持ちの起業家の伝記を読み、彼らの人生について語られたテープを聴き、彼らの考え方に耳を傾けるのはそのためだ。「アイデアは新しい必要はない。ただよりよいものであればいい。そして、金持ちはいつもよりよいアイデアを探している。貧乏な人は多くの場合、自分の古い考え方を弁護したり、新しい考え方を非難したりしする」。(p.305)


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