2011/12/25

book // 自分をいかして生きる




title:自分をいかして生きる
author:西村佳哲
publish:ちくま文庫

朝日新聞のbeで気になった人「西村佳哲」
働き方研究家という肩書きがおもしろい
ちょうど、働くって?会社のコマにならなきゃいけない?
って考えていたときだったから
とても琴線に触れる内容だった

やっぱり行き着くところは
「自分が何をしているときに楽しいか、それを共有したいか」

金持ち父さんでも本田健でも働き方研究家でも
「自分」をしっかりと研究することで
見つけ出す たどりつくもの

今の自分探しをしっかりと遂行しよう




目的が最大利益の追求であれ、社会的公正の実現であれ、他の人が作った問いを手にいそいそと取り組んでいる姿は、解きがいのある問題を前にして腕をまくっている生徒のようだ。「前後の文脈を理解して文中の空欄を埋めよ」というような問題に答えているより、出題に引用されるような文章を、自分の物語として丸ごと書き下ろしたほうが面白いんじゃないか。そうでないと、生きていることが、どこか答え合わせのようになってしまう気がする。(p.62)

(敬愛する働き手たちは)好きなことより、「大切にしたいことは?」という問いの方が、まだ有効なんじゃないかと思う。彼らにはそれぞれ間違いなく、なにか大切にしているものがある。(p.72)

「自分がお客さんでいられないことは?」という問いはどうだろう。(p.73)

気持ちがザワザワする。落ち着かない。見たくない。悔しい。時にはその場から走り出したくさえなるような、本人にもわけのわからない持て余す感覚を感じている人は、そのことにちて、ただお客さんではいられない人なんじゃないかと思う。(p.73)

(自分はいろんな事をやってきたけど)、自分がいちばん「できてない!」と思えるのは、やっぱり絵なんだよね。だから僕は、絵を描いていくと思うんだよね。この話を聞いたとき、目から鱗が落ちる思いがした。「できてない」ことが、可能性であるというと。(p.75)

その時その時に自分が正しいと思ってやってきたことが、何かこういう結果につながっているとしかいえない。つまり、目標よりプロセスを重要視して、歩きながら行き先を決めていくようなスタイル。(p.83)

迷いを増やすために情報があるとでもいうような状況がアメリカでもある。(p.86)

「はじめればはじまる」ということ。逆にいうと、「はじめない限り、何も始まらない」というものだった。(p.90)

自分の仕事について無数のアイデアが出得てきた。でも、どのアイデアも「良い」と思える。「いけそうだね」と思う。しかし気持ちはどこか冷めていて、決定打というか衝動に欠けている。思わず腰が上がったり、手が出てそれをつかむような動きは生まれてこなくって、無数の選択肢を前にさらに惨めな気持ちになってしまった。(p.91)

アドバイスは、「力が出ることをやりなよ」。力を出し切ることが、潜在的な可能性を開いていく唯一の方法だと思うから。(p.93)

僕の中で「生きる」ということは、「自分を表現する」ことです。どれだけ自分を正直に表現できているかとういうことが、人と向いあったときにまず大事なことなんです。(p.111)

なんでもかんでも世の中に向けて発表したり、それを仕事にしたり、収入に結びつけたりしなければならないわけではないと思う。たとえそれがどんなに得意で、他の人より上手くできることがあっても。ただ、もしそれが自分だけのことと思えなかったら、世界に差し出してみることができる。(p.140)

仕事は、自分の課題と社会の課題が重ねるところにある。(p.141)

No comments:

Post a Comment