2012/02/08

ユダヤ人大富豪の教え ふたたびアメリカへ篇


title:ユダヤ人大富豪の教え ふたたびアメリカへ篇
author:本田健
publish:本田書房



大好きな本田健さんの本
大好きなユダヤ人大富豪シリーズ
一番タメになって、ずっとタメになる本になった

自分は「相手」があってこそ
生まれた環境や仕事の環境で一緒になる「相手」がどんなタイプの人か
それによって、自分を適応させていということ
適応に疲れたり、本当の自分を偽ったりしてしまう
コツは相手のタイプに引き寄せられた事を認め
相手と自分で綱引きをしている状況をセンターに戻すこと

お金やビジネス成功の本はいっぱいあるし
人間関係の本もいっぱいあるけど
こういう本質を書いた本に初めて出会った
「こうすれば好かれる」というノウハウはいっぱいあるけど
「自分と相手の関係」という人間関係の根底を知ることができた

こういうストーリー仕立ての本がスッと心にしみる
共感や追体験によって理解が深まる
論文のように難しい言葉を並べたり
正論を優しい言葉で並び立てるよりも
主人公と一緒に旅をして一緒に学んでいくのが取っ付きやすいなーと再認識



セルフイメージを変えるポイントは、人間関係を変えることだ。なぜなら、人は生まれたときから、その人がもつ人間関係によって、人生とはこういうものだと決める。そして、それがその通りになるからだ。人との関わり方、感じ方が変われば、すべてが変わる! これまでの家族との関係を癒し、世界の捉え方を変えれば、観念も変わっていく。自分や世界に対する観念が変われば、文字通りきみの体験する世界も変わるのだ。(p.31)

感情にいいも悪いもない。ポジティブな感情も、ネガティブな感情も、同じように使えるものだ。ほとんどの人は、感情を感じないようにしてしまっているので、感情のエネルギーを抑圧してしまっている。だから、精気のない、退屈な毎日を送るはめになる。(p.39)

感情は、悲しみや怒りの感情を「癒す」という精製工程を経て、ようやく使える代物になるのだ。ガソリンが掘り出したままの原油では黒いネバネバした液体であるのと同じだ。(p.40)

感情とうまくつきあえるようになると、振り回させることは少なくなる。それどころか、人生のガソリンとして上手く使えば、最高の幸せをもたらしてくる。(p.42)

もし、君たちが感情の揺れから自由になりたいのなら、普段自分がどれだけ感情的に揺れているのかを観察するところからスタートしてみてほしい。相手が何を感じているのか理解できなければ、お互いが理解しあうなんて夢のまた夢だ。(p.59)

【ポジティブ自立】
自ら進んで問題解決にあたり、弱音を吐かない。そして目標を設定すると、すぐに行動していく。(p.68)
素晴らしいビジョンを描き、みんなに方向性を示すことができる。また、人をワクワクさせたり、情熱を伝播させたりするカリスマ的な力を持っている(p.115)
真のリーダーシップがとれないとき、現実に直面できず、空気が読めない能天気なお調子ものになってしまう
人を励ますときも、つい上から目線で話すので、無神経な励ましが相手の気分をダウンさせる
行動しか信じないので、相手が落ち込んでいるとき「こうしたらいい」「ああしたら」とアドバイスを連発する。ただ、同じ気持ちを感じてくれればいいという相手の気持ちに気づかない。(p.118)
このタイプは、ネガティブ依存の人たちに支えられてヒーローになれていることに気づくこと。支える人がいなくなってから、初めて自分がヒーローでも何でもなかったと気づく。
<パターンから抜け出すには>得意のシュミレーション能力を使う。「このままいけばどうなるだろう?」と考えたら、自分の生き方も変えられるだろう。(p.121)
問題を解決するのが大好きで、それが生き甲斐になっているが、ある側面から見ると、彼らには問題が必要だともいえる。あるいは、問題を持っている人が必要だとも言い換えられる。(p.155)
 

【ネガティブ依存】
感受性が高く、人と深く共感できる
物事のネガティブな側面を見がち。(p.69)
もともとアーティスティック、問題発見能力に優れている(p.116)
自分を被害者だと信じて疑わず、どんな忠告やアドバイスにも、結局耳を貸さない。
せっかく盛り上がっている会も、一言でシラケさせてしまう。(p.118)
<パターンから抜け出すには>自ら進んで感情の泥沼にハマりたがっている可能性はないかどうかを見てみる。そのうち、自分が感じているものは、幻想であることがわかってくる。(p.122)

【ネガティブ自立】
物事を確実に進めようとする
目標志向で、やると決めたら着実に結果を出す
威圧的に接したり、コントロールする
相手が無能に見える
いじめっこ体質。(p.69)
人が気づかないような細かなことをチェックしたり、プロジェクトを進めていくときに、何も漏らさない。管理者能力に卓越したものがある。(p.116)
目的のためには犠牲をいとわない
正論を吐くために、相手の人格を攻撃したり、かんぷなきまでに打ちのめすことも平気でやってしまいがちで、恨みを買うことも多い。(p.119)
<パターンから抜け出すには>「ひょっとして、自分がいなくてもうまくいくんじゃないか」「自分がまわりを無能化しているのかもしれない」と感じてみることだ。(p.123)
仕事を一旦任せれば、一番確実にやってくれる。
自分がこのタイプなら、相手を威圧しないように、プロフェッショナルなスタイルを保てればいいだろう。(p.208)


【ポジティブ依存】
穏やかで癒し系、周りをリラックスさせる才能がある(p.69)
愛されキャラで、人をリラックスさせる才能がある(p.117)
<パターンから抜け出すには>自分は果たして無能なのか、スケープゴートを引き受けることで、そのグループをまとめる必要があるのか、それを意識的に問い直す必要がある。(p.124)

このチャートが示しているのは、人間が感情的にいきがちな4つの場所だ。それぞれにいいところと悪いところがある。それをわかっていなければ、自分は正しい。相手がかわいそうだ。生き方を変えるべきだ。などのばかばかしいゲームをやり続けることになる。このマトリックスでは、中心点に近いほど、心が穏やかで平安だ。(p.71)

人は誰かと人間関係を持つと、自然とどこかのポジションにいくことになる。初対面でも、会って5分もすると、それぞれが気持ちのいいポジションを選んで、人間関係を築くようになる。(p.79)

人間は、このマトリックスの中をダンスするようにできている。相手がもともとどこにいたとしても、自分と対極線上の場所に自動的にいってしまうのだ。逆にいうと、自分がどこにいても相手に影響されて、自分は相手の反対側に飛ばされる。ダンスを辞めるには、相手との間に中心を見つけることができるかどうか、感じられるかどうか。(p.80)

役割(妻、夫役)にはまったカップルは、相手を尊重することで、自分の感情を抑圧していたら、決して対立することはない。そういうカップルは、不可侵友好条約とでもいうものを結んでいることが多い。(p.82)

このマトリックスは、「人間関係のチャート」というだけあって、そこに人間関係らしきものがないと、この力学は発生しない。挨拶をする程度のご近所さんとのあいだには、人間関係はできていないので、発生しない。(p.85)

パートナーが欲しくても得られないというときは、「自立」に偏りすぎていることが多い。愛に対して「自立」しているわけだ。愛なんてなくても、へっちゃら。という具合にね。取りつく島がないような態度で接してしまう。(p.86)

私は一人で生きていけるようにがんばって、その力をつけすぎることを意識しすぎて、かわいい女性になる方法を忘れてしまったんだ。次のステップは、愛される女性になることだ。きみがステキだなと思う男性を何人か選ぶ。きみが選んだ男性は、「ポジティブ自立」の男性ばかりなら、きみが本当に望んでいる場所は「ネガティブ依存」ということになる。※ステキと思う男性のタイプと対極にあるタイプが自分が望むタイプだということ。(p.88)

どのタイプの人間も、自分が正しいと信じている。そして、誰もがみんな、自分は正しいと信じていたら、お互いにわかりあえるはずがない。(p.113)

自分の立場が絶対に正しいという考えから抜け出す方法は、相手に対して思いやりを持つか、自分の痛みに直面するかの2つしかない。「ポジティブ」「ネガティブ」「自立」「依存」になったのは、人が痛みに耐えきれなくなったからだよ。マトリックスの対極にいくのは、その2人がそれぞれに同じ痛みを抱えているからだ。相手がどんな痛みを持っているかを想像し、同時に自分の痛みを見ることができれば、一瞬にして力学は変わる。(p.114)

「ポジティブ依存」の人は、きみは無能だからヘマばかりしていたのではない。お父さんの暴力的なエネルギーを外に引き出してあげるために、きみは失敗ばかりしていたんだ。お父さんが、内面に怒りのエネルギーをかかえて苦しんでいるのを知っていたんだね。だからそれを外に吐き出させてあげようとしたんだね。全ての子どもは、自分の身を挺してでも、両親を助けようとする。(p.140)

(過去の悲しい体験や親との軋轢など)過去の癒しをやっているのは、君たちのものの見方を中立にするためと、受け取る器を大きくするためだ。(p.147)

マトリックスの中できみが進んだポジションの特質は、そのまま君たちの才能になる。その内に生まれて、家族の力学にもまれなければ、現在の才能の種は植えられなかったことになる。(p.151)

自分にふさわしいものしか、私たちは引き寄せない。だから、自分の人生に、いまのタイミングで(問題や悲しみ、事柄が)やってきたというのは、何か必要があってのことなんだな、ぐらいに感じればいい。そして、それをいい悪いで判断せずに、ただ楽しめばいいんだ。(p.162)

夢を持っている程度だと、人は、ほとんど行動しない。しかし、それが目標になったとき、具体的な行動して現れるのだ。
幻想は、なんとなくそんなことができたらいいなというものだ。ぼんやりとしていて、現実味がまったくない。
夢は、それよりももっと現実的で、はっきりとしている。しかし、実現するかというと、たいての夢は夢で終わってしまう。
目標は、さらに具体的だ。いつまでに、それを実現したいかがはっきりしている。それを達成するための行動ステップもはっきりしている。しかし、達成できる目標もあるし、できない目標もある。
予定は、それを立てたときには、究めて現実的になっている。(p.164)

幻想や夢の場合は、実現しないと確信しているので、最初からエネルギーがない。目標の場合は、実現するかどうかわからないので、不安になって、がんばってエネルギーを込めすぎることになる。(p.165)

夢を実現するのに、いちばん最初にやるべきことは、まずエネルギーロスを少なくすることだ。自分が本当にやりたいことにフォーカスしていれば、たいていのことは叶う。どんなことでもそうだが、できることかどうかなんて、やってみないとわからないものだよ。(p.167)

願望実現の5つの条件
1、自分の夢であること
2、心からワクワクすること
3、自分だけでなく、人のためにもなる・・・それを叶えることで幸せにしてあげられる人が多いほど、その夢はパワーを持つ
4、まわりもワクワクする
5、将来にわたって人を幸せにする
(p.168)

望む現実が向こうから流れてきたときに、それをさっとすくうように選べばいい。現在に集中すれば、その両方の流れ(過去から来る流れと将来から来る流れ)が見えるはずだ。(p.170)

マトリックスの例でいうと、「ポジティブ」な人たちは、未来志向で生きている。未来について考え、語り、これからどうするかに集中させている。「ネガティブ」な人は、過去志向で生きている。過去がどうだったかを考え、どうするべきだったかを後悔している。(p.170)

感情に振り回されないで、君たちの本来の未来を作るには、過去と未来に対するエネルギーのバランスをとることが大事だ。だから、ポジティブな人間は、過去についてのワークをたくさんやらなくてはいけないし、ネガティブな人間は、未来にエネルギーを向けてプランしていかなければならない。(p.171)

自分の中で未来と過去にかけるエネルギーのバランスをうまく取りながら、現在に集中すること、ただそれだけでいい。そうすると過去でもない、未来でもない。ただこの瞬間に生きることができるようになる。(p.172)

実は過去に起きた事は、君たちの中の単なる記憶にすぎない。そして、未来も、これから起きるイメージであることがわかるだろう。実在するのは、目の前にある現在だけだ。そして、それ以外は、すべて脳の中のイメージに過ぎない。(p.172)

君たちは、毎日心から充足できるようなことをしているだろうか。本当に楽しいことだったり、大好きなことだったり、自分にとって大切なことをやっているだろうか?生まれてきて本当に良かった!と言えるようなことだ。もし、本当に大切なことをやっていないのなら、いったい君たちは、毎日何をやっているのだろうか?会社、上司、両親の誰かに期待されたり、命じられたことだろうか。(p.180)

障害の本質は、その人がどれだけ本気で夢に向かっているか野テストみたいなものだといっていいだろう。そのテストを軽く乗り越えられるかどうかで、夢が実現するかが決まる。夢を叶えられる人は、試練がいくつか立て続けにやってきても、「よし、こっちの方向でいいんだ」と逆に確信を得て、いままで以上の情熱をもって突き進んでいこうとする。このあたりの感覚の差が、人生をまったく違うものにしてしまうんだ。(p.185)

ライフワークとは、きみのエネルギーが全開になっている状態だ。自分が心から楽しんでいて、充足している。それが仕事をしているときか、何か別の活動をしてるときかはあまり関係ない。その人らしくいられれば、その人はライフワークを生きているといえるだろう。一言でいえば、「その人らしさが100%表現できているか」だ。感情のバランスが取れた状態で、心からワクワクすることに打ち込めているのがライフワークだ。(p.186)

ライフワークは君たちが生まれた目的そのものの活動だ。それをやっているだけで毎日祝福されているように感じ、エネルギッシュに生きられるようになるだろう。(p.189)

君たちの間に光と闇の境界線が現れて、それに戸惑ったり、「どちらを取ればいいのか」というふうに、人生最大の選択を迫られる人も出てくるだろう。そのとき何を選ぶのか、それを君たちの選択だ。覚えておいてもらいたいのは、どちらかを選ばないと感じるのは、ただの幻想だということだ。そして、きみたちの中にある特別でいたいという思いが、その幻想を作り出しているということを思い出してもらいたい。(p.192)

きみのいるマトリックスの反対側を絶えず意識してもらいたい。すると、君たちは「センター」にいける。このマトリックスの中心でしか、幸せ、豊かさ、安心感は得られない。(p.213)

ビジネスに限ったことではないが、このマトリックスを上手に活用する一番のカギは、相手をセンターに誘うことだ。「自立」の人は、がんばらなくてもいいという許可をもらい、「依存」の人は、そのままでいいという許可をもらう。そのことによって、浄化を体験するのだ。「自立」型の人は、脅迫観念から解放され、「依存」の型の人は、このままでいいのかもしれないと安心する。結果的に、「自立」型の人からはエネルギーの無駄使いが減り、「依存」型の人からはエネルギーがでてくる。どちらもよりパワフルになるというわけだ。そのためには、自分が相手との中間地点に飛び込まなければならない。(p.217)

お客さんが「ネガティブ依存」で、自分が頼られている気がしたら、きみは「ポジティブ自立」に傾いたことになる。そう気づいたら、お客さんにパワーを返すのだ。もし、お客さんが「ポジティブ依存」なら、きみが「ネガティブ自立に傾いている。そう気づいたら、お客さんへのコントロールや批判をゆるめて、寄り添うようにする。(p.218)

相手とのバランスで、中心点である「センター」を目指すことができれば、君たちは「センター」でその人とつながることができる。(p.218)

ビジネスオーナーへの道は、
1、自分自身がまず感情的にクリアになる。組織に感情的な混乱が起きたら、それをどうやて解くのか、スキルが問われるからね。
2、組織で人が最大限に才能を発揮できるように、プロデューサーとしての最奥を身につけること。人が喜んで働ける場所をつくり、システムをつくりあげる必要がある。
3、人のエネルギーをうまく掛け合わせることで、化学反応を引き起こせるようにする
4、組織内の感情的な綱引きを見て、人を適材適所に配置すること
(p.220)

「ポジティブ」「ネガティブ」「自立」「依存」のすべての立場を愛すること。組織には、すべてのタイプがくる。彼らを同様に愛して、受け入れることができれば、みんなきみと一緒に働きたくなるだろう。彼らは、きみと一緒にいることで、安心感を得て、人生がうまくいっているという信頼感を持つことになるだろう。(p.220)

人間は、衣食住が足りているだけでは満足できないんだ。自分らしさを表現できないと、精神的な満足はできない動物なのだ。つまり、自分が楽しいと思えること、心からワクワクすることをやらなければ、深いところから充足することはできないようになっている。(p.221)

ビジネスを通して友情を愛情を表現することができれば、それはライフワークになる。その愛の大きさに人は惹かれて、ものやサービスを買うことになる。ビジネスで大事なのは、信用と応援だ。そのどちらもパートナーシップからやってくる。(p.222)

このマトリックスを当てはめて相手の位置がわかれば、自分の正確な現在地を知る事ができる。その人と自分の間のちょうど中間地点にが、お互いに理解し合える場所だということを思い出して、そちらのほうに歩んでいってもらいたい。(p.227)

「どうしてなのか?」に気づいたら、すれまで理解できなかった相手のことが、すごく近くに感じられるはずだ。(p.228)

ボランティアに限ったことではないが、きみが最大の奉仕をするには、きみ自身が心からワクワクすることをするのが一番だ。もちろん、段ボール運びをするのも素晴らしい。そして、きみもボランティアをすることで、力がもらえるというなら、それをやるといいだろう。しかし、きみにはきみの貢献の仕方がある。それを忘れないように。(p.241)

貢献にはいろんな形がある。だから、必ずしも、ある特定の形でなければいけないということではない。きみが感じているその罪悪感の下には、まだ自分らしく生きていないという感情がくすぶっている。(p.242)

怖れがよく見えるメガネをかければ、怖れが見える。愛のメガネをかければ、愛が見えるのだ。君たちには、愛のメガネから、愛の世界をみてもらいたい。(p.242)

人生のビジョンは、小さいころから感じていた問題点、怒り、悲しみ、喜び、夢に隠されている。「なぜ、人は、もっと動物を大切にできないんだろう?」小さいころに悲しんでいた人は、のちに動物愛護の活動を生涯のワイフワークに選んだりする。(p.252)

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