2012/02/27

偉人たちのブレイクするー勉強術

title:偉人たちのブレイクするー勉強術
author:齋藤孝
publish:文藝春秋

勉強法の本ではあるけれど
よくある「この方法がいい」という決めつけではなく
いろんな偉人たちの勉強法を紹介した本
その分、各偉人たちの勉強法をさらーっと紹介しただけで
その方法に至った経緯ややり方、結果など深堀りがなかったのが残念
気になる方は自分でさらに調べてくださいというかんじなんだろうな

偉人と言われる人でもバラエティに富んでいるラインナップ
ドラッカーや夏目漱石、福沢諭吉などから
スティーヴンキング、ゲーテ、シャネルなど小説家、哲学者、ファッションデザイナーと
色々なジャンルが見れて面白かった

最初に略歴のようなものが書かれているので
もっとこの人について知りたいと思える人も見つかりやすい
ゲーテ、シャネル、シュリーマン、アインシュタインについては
もっと人物について、成し遂げたことについてを探求したいと思った

私の決め球は何だろう
「ストーリー(流れ)を頭に入れる」ということだろうな
ストーリーづけて覚えると
キーワードにひっかかって芋づる式に出てくる
ただそれを詰め込み式の教科には応用が効かないので
自分の武器はまだ試行錯誤中

集中力が足りないことが難点
メールを見たり、ネット検索をしたりして
ひとつの事に集中できない
あれやらなければよかった、こう言えば良かったかなって
後悔の念が頭を支配して
考えるということができない

集中スポット、集中時間をつくる
メディテーションなどをしてみる
過去は変えられないし
失敗を次に活かす成功体験にすればいい

自分にはどういう攻め手があるのか?自分の戦い方のスタイルを決めるために磨くべき武器は何なのかを考える必要があります。やり方はいろいろあります。その中で「自分はこれでいくんだ」という「決め球」を確立する。勉強も、自分の武器は何かをはっきり定めて、それを有効に活用させた人が成功する。(p.19)

東大生というのは、みんながみんなものすごく頭が切れる人ばかりでもないということでした。ただ共通しているのは、みんなちゃんと自分の得意技を持っていて、それが磨き上げられていた。要するに、大学受験の時点で、自分の武器を技化できていることが強みなのです。(p.22)

身に付く勉強法は、3つのポイントを踏まえていなければなりません。
1、目的は何か
2、やり方は自分の気質や特性に合っているか
3、「決め球」はあるか
(p.40)

自分が困ったときに、それを解決するために知恵を出すのが発明と言っても差し支えないでしょう。困らなきゃダメです。BY本田宗一郎 (p.65)

忙しい中で成果を上げたい大人の勉強ほど、早く集中に入れるコツを身につける事が必要になります。自分のボルテージをぐっと上げ、その世界に早く集中してしまうためには、最初に体勢を整えることです。自分自身に対して「今これをやる時間だぞ」とはっきり意思表明して、その世界に没入しやすいよう自分を誘導する。(p.74)

自分の世界に没入する方法
1、まず場をつくる
2、外の世界を遮断してはまりこみ
3、沈潜する
これを習慣化してしまう。(p.78)

書斎は作家にとって夢を見る場所です。(p.78)

何かがおりてくるような高次の集中状態に自然に入れるのを「待つ」のではなく、いつでも体勢が調っているから、ミューズがこちらの居場所を見つけやすくなるというわけです。(p.78)

活動と洞察は違う。ゲーテは、基本的にアウトプット(活動)はドイツ語のみ、各種の語学はインプットのためのツールとして、洞察を深めるものと位置づけていたのです。(p.101)
※そのためには、インプット(洞察)は幅広くして知識や考察を広げることに重きを置いて、アウトプットは自分の専門性として深く掘り下げる。ゲーテは、ドイツ語でもフランス語でも書けるけれど、ドイツ語に特化することで、ドイツ語なら誰にも負けない方法(ストーリー展開や言葉使いなど)で書き、秀でていた。

人間の持っている様々な力を同時に育てることは望ましいことであり、世にも素晴らしいことだ。しかし人間は、生まれつきそうはできていないのであって、実は、一人ひとりが自分を特殊な存在に作り上げなければならないのだ。BY ゲーテ (p.102)

シャネルは吸収力がすごい。感性と創造力が豊かなので、暗黙知に引っかかってくるものが多かったのでしょう。インプットしたヒントを、自分のフィルターを通して斬新なアイデアにして、最先端のモードとしてアウトプットすることができた。(p.146)

「こんなことがあるわけない」「こんなところにいるわけない」そんな常識的な思い込みを覆して徹底的に研究するところにヒントがあります。専門的にやり続けた人よりも、むしろアマチュアで独学を積んできた人のほうが斬新な切り口を見出しやすいように思います。(p.171)

インスパイアされることを怖れないこと。誰かに会い、強い刺激を受けることで、自分でいいと思ってやっているだけでは得られない勢い、はずみがつくということがあります。(p.180)

継続の初期段階には、「身体が今感じている気持ちの良さをそのまま明日に持ち越すように心がける」ことがポイントです。勉強でも、「今日は調子がいい、のっている」と思うと、ガンガン進みたくなるものです。しかし、設定目標に達してたら、それ以上ノリに巻かせて続けるよりは「まだできる」という余力を残して止めておくほうがいい。そうすると、翌日、集中状態に入りやすい。(p.205)

腹が立ったらその分、自分にあたればいい。悔しい思いをしたらその分自分を磨けばいい。そう考えて生きてきた。黙って呑み込めるものは、そっくりそのまま自分の中に飲み込み、それを(できるだけ姿かたちを大きく変えて)小説という容物の中に、物語の一部として放出するように努めてきた。BY 村上春樹 (p.208)

例えばフランス語を習得するときは「テレマコスの冒険」と「ポールとヴィルジニー」を暗記。どちらも少年向けの易しい内容です。(p.216)

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