2012/02/22

数学力の教科書

title:文系ビジネスマンでもわかる 数学力の教科書
author:久保憂希也
publish:大和書房

数字は苦手
この先入観が不利になっているんじゃないかな
実は好きになる方法はあるんじゃないかな
って思っていたときに出会った

本当に先入観だと思った
別に「パッと」計算結果が出てくることが数学力ではない
ものごとを数字を使って分解して身近なものとして感じさせればいい
説得力を持たせるために数字を使う
ただのツールとして使える考え方を数学力っていうんじゃないかな


本屋さんにいけば、様々なビジネス書で問題解決の本が出ていますが、いくらこうした技術を磨いたところで、そもそも問題を把握できていなければ、何の意味もありません。問題とは、「目標と現実との間にあるギャップ」のことです。(p.34)

どんな部署に所属しているのであれば、ビジネスパーソンには説明責任があります。キャリアを評価されたければ、仕事の成果を自分で説明できなければなりません。その説明に数字が入っていれば、確実に評価することができます。(がんばろう!ではなく、市場シェア30%獲得を目指すなど)(p.38)

ある企業の売上があがったという情報を得たとき、私はまず、「フローとストックに分けるとどうなるか」と考えます。売上が伸びたけれど、それが全てフロー収入なら翌月は分かりません。手放しで喜んではいられず、次の手を考えなくてはいけません。(p.58)

1店舗あたり、1日あたり、1人あたりに数字をわけると、ぐっとわかりやすくなります。(日本の借金900兆円、国民一人あたりは750万円)そのままではわからない大きな数字でも、小さな数字(※身近に実感できる数字)に落とし込んでいけば、その数字の持つ意味が把握しやすくなります。(p.68)

細かい数字を覚えるのではなく、イメージしやすく、覚えやすい数字を見つけて、基準として持っておきます。(p.76)

国税調査官がやっている「店の売上計算」トレーニング。飲み食いしながら、様子をチェックします。席数が40、客単価は3,000円、1日に席が1,5回転と見積もります。そうすると、1日あたりの売上が計算できます。
・1日の売上:40席×3,000円×1,5回転=18万円
飲食店の粗利益は70%が相場ですので、
・1日の粗利益:18万円×70%=12万6,000円
年300日営業をしていたとして、
・年間の売上:300日×18万円=5,400万円
・年間の粗利益:300日っ×70%=3,780万円
このようにして現場で見積もった売上高や粗利と、決算書の数字を比べてみる。(p.79)

「無料」といっても、サービス提供側は、「ストック」で稼ぐからいいのです。安定的にお金が入ってくるビジネスモデルです。資金の回収に時間はかかりますが、最初のハードルを下げて、契約さえしてもらえれば、確実に収益が上がる仕組みになっています。(p.95)

データの前提は正しいか、疑ってみることも必要です。(検証人数5人など)(p.101)

平均という表現は、商談やセールスコピーなど、ビジネスにおいて頻繁に使われるものです。平均と言われる数字に出くわしたときは、注意を働かせてバラつき=標準偏差はどうかという視点を持ち、数字の向こうに隠された「本当のところ」を見つめることが大切です。「平均」を鵜呑みにせず、「山の形」を見極めるようにしてください。(p.110)

何か商品を売るためには、相手に得を感じてもらうだけでなく、いかに「損」を感じさせないかもよく考えなくてはいけない。(p.124)

「3つあれば、真ん中を選んでしまう」という行動特性がある。応用して、売りたい商品の1ランク上と1ランク下の商品を作ればいい。(p.125)

感情や態度に矛盾したメッセージがあった場合、どのように受け止めるか。「7:38:55のルール」
・言語情報(話の内容など)・・・7%
・聴覚情報(口調やスピードなど)・・・38%
・視覚情報(見た目)・・・55%
同じ言語情報でも、聴覚情報と視覚情報次第で、受け止め方が変わる。(p.129〜131)

表面に隠されたミスやクレームは氷山の一角にすぎない。その目安として、危機管理のセンスが敏感になります。「1:29:300のルール」は、1つの重大な事故には、その裏に29の軽微な事故があり、300のヒヤリ・ハットがある。(p.149)

「1:5の法則」・・・新規顧客に販売するコスト:既存顧客に販売するコスト
「5:25の法則」・・・顧客離れを5%改善すれば、利益が25%改善される
(p.150)

組織バス1台の法則・・・組織としてマネージメントできるの最大の人数は50人程度(p.155)

正しい意思決定とは、客観的で合理的な意思決定を指す。そのプロセスは、
1、前提を確認する
2、他の選択肢を検討する
3、判断材料を定量的に表す
(p.165)

「ゼロベース」で考えること。いま論点になっていることや過去にとらわれすぎないよう意識すること。(p.169)

通常企業は、社員が給料の3〜4倍程度の利益を稼ぐように設定して、仕事を与えています。(p.188)

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